古川日出男著『LOVE』が、第19回三島由紀夫賞(新潮文芸振興会)を受賞しました。
都市とそこで生きるものたちの喪失と再生を、鮮やかにきりとった青春群像小説
なんとも新鮮で、神話的で、「すべて」がある世界なんだ。 ――高橋源一郎
古川日出男は、我々の足元に広がる(でも、衰弱した我々には感じることのできない)「もう一つの世界」の匂いを嗅ぎ、その音を聴き、見つめることができる。ちょうど、野良猫がそうであるように。それは、なんとも新鮮で、複雑で、神話的で、ええい、「すべて」がある世界なんだ。 ――高橋源一郎
僕は速度だ。 あたしたちは全員同じだ。 でも、あたしたちは全員、違うのかもしれない。 現代なんて三月後には消費されて、東京の記憶から消されるんだろうな。
僕は速度だ。 あたしたちは全員同じだ。 でも、あたしたちは全員、違うのかもしれない。 現代なんて三月後には消費されて、東京の記憶から消されるんだろうな。
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