Ｒｅａｌ　Ｗｉｎｅ　Ｇｕｉｄｅ　０９　江口寿史　寿スタジオのワインの本　＜雑誌・コミックの専門サイト　ＢＭＳＨＯＰ＞

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Ｒｅａｌ　Ｗｉｎｅ　Ｇｕｉｄｅ　０９

ＩＤ	eguchi09
品名	Ｒｅａｌ　Ｗｉｎｅ　Ｇｕｉｄｅ　０９
ご注文	品切
商品価格	1,571円（税込）
説明	こちらの商品はお取り寄せになります。ご注文から発送まで、10日～14日（出版社営業日）かかります。品切れの場合、確認出来次第、ご連絡申し上げます。また、発売前の商品は、発売後の発送となります。 -------------------------------------------------- 特集：９７年ボルドー今の味は？価格は？そのポテンシャルは？まあ、ちょっと良好くらいといった感のあるポルドー９７ヴィンテージ。よって２００５年の今、もう美昧しく飲めるはず。価格も９５年、９６年に比べて当然お手頃だ。今どれくらいの美昧しさなのか？価格はいくらくらいなのか？を徹底検証。飲めないワインよりも飲めるワインを美昧しく飲んだほうが当然幸せだ。文＝徳丸真人今回の特集は当初、９０年代ヴィンテージの飲み頃ワインを国、産地、品種に限らず広く集めて掲載しようと考えていた。そして考えていた最中にふと思った。ちょっと散漫になりすぎやしないかと。そこでボルドーだけか、ブルゴーニュだけかに絞って構成してみようと考えた。ところがまた考えていた最中に思った。それでも散漫になるのでは、と。例えばボルドーの９０年代飲み頃ヴィンテージは９０、９１、９２、９３、９４、９７年だ（ちなみに９４年は２号で既に検証済）。また９９年も一部のワインが入るかもしれない。となると６ヴィンテージにまたがってサンテステフからポムロルまでを検証するとなると透徹する串がない。縦・横にぐちゃぐちゃに拡がって、単なる幅広さだけのワイン紹介で終わってしまう。それはなんら意味性も具体性も提示性も持たないということに気付いた。これはブルゴーニュの場合も同じだ。いやブルゴーニュになると生産者という軸も加わるからもっとバラバラになってしまう。これを産地に係わらずやったとしたら、何をか言わんやだ。よってヴィンテージを定めるべきことに気付いたあとはヴィンテージ選びだが、頭のなかには９７年しかなかった。９０年は超優良な年でごく一部の最上級ワインがまだ飲むことを拒む以外は皆飲み頃を迎えている。９１～９３年はイマイチの年で、全てのワインが飲み頃を迎えていると言って差し支えないだろう。９４年は既にやった。そして９７年はそのスタイルからかなり多くのワインが飲み頃を迎えているだろう。９７年は狂乱価格で唖然とした９５、９６年ヴィンテージの後、リリース当初は強気の価格で市場にデビューしたが、その評判から徐々に価格を落とし、リリース後１年を経過した２００１年での市場価格は２～４割のダウンをみせ、値頃感のあるものとなった。また何よりも今現在でもかなりのアイテム数が市場に流通しており、入手しやすいというのも大きい。ただし価格は底辺だった２００１、２００２年頃に比べて２割ほど上がってはいるが、これは３～４年分の保存代だと割り切って考えるべきことだろう。またヴィンテージ後８年を経過した今、先にも触れたとおりもう大体のワインが飲み頃だろうが、たとい並より上くらいのヴィンテージだとしてもまだ飲めない、もしくは飲めるけどちょっと早いワインもあるだろう。そういったことも検証したかった。ボルドー９７年ヴィンテージの概況を振り返ってみたい。９４年や９６年といったタニックなヴィンテージではなく、早熟気味で酸度が低くまろやかなロ当たりのワインが多い。つまり観賞用のワインではなく飲み手のための飲むワインが多いのだ。開花日は３月の高温のため異常な早さとなった。そしてそれが長く続き、開花～収穫までの期間が例外のないほど長く続いた。こういったケースでは健全な造り手が栽培するブドウに関しては成熟した良い原料を採れるものだが、８月下旬の大雨によりその希望は打ち砕かれた。よって出来上がったワインは全般的に甘く、酸度が低く、やや水で薄められたようなものとなり、いくぶん凝縮感に欠けたものが多い。収量は多かった。また価格に関しては先に述べたとおり。０２ブルゴーニュ 02ブルドーをはじめとしたテイスティングレビュー