アーケードに映像 若者文化発信の劇場も 吉祥寺の集客アップ
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- 日時: 2003/02/25 10:26
- 情報元: 日本経済新聞
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- 参照: http://www.books-ruhe.co.jp/
東京都武蔵野市は吉祥寺地区の集客力テコ入れに取り組む。 映像を映し出すアーケードを駅前の商店街に整備するほか、若者文化を発信する劇場を開設。
十〜十五年先の街の将来像をまとめるため、夏にも商店街関係者や市民を集めた委員会を設置する。 JR立川駅周辺などとの地域間競争が激しくなっているため、他地区にはない魅力作りに取り組む。 同駅北の吉祥寺サンロード商店街振興組合(稲垣英夫理事長)は一九七一年以来初めてアーケードを全面的に掛け替える。 二〇〇四年三月に完成する予定。 ドーム式球場などで使うフッ素樹脂膜を利用。 日中は天井の一部を巻き上げて青空が見えるようにし、夕方から天井を降ろして組合事務所が配信するイベント情報や地域情報を映す。 発光ダイオード(LED)を使ったイルミネーションも計画している。 散策する楽しさを高めて集客増を狙う。 事業費は約十億円。 市が一億円補助する。 二〇〇五年度には駅北東に現代演劇やダンスに特化した二百席規模の劇場「吉祥寺シアター(仮称)」を開業。 軽音楽やジャズのライブハウスが集まり、若者文化の発信地として知られる街のイメージをさらに高める。 混雑が目立つ駅前では、平和通りに荷さばき専用スペースを来年三月までに整備。 歩道を拡幅しながら荷降ろしによる渋滞を緩和する。 細い道路が多い駅南口では、交通広場を整備してバスターミナルを設ける構想を検討している。 こうした動きをふまえ、同市が今年夏にも設置する検討委員会では商業集積や交通動線の確保について中長期的な戦略を議論する。 商店街関係者や市民らに参加してもらい、二〇〇四年度に「吉祥寺グランドデザイン」をまとめる。 JR中央線沿線では地域間競争が激化している。 同市は「吉祥寺駅の乗降客数は京王井の頭線を合わせて一日四十万人前後と横ばいで、将来は楽観できない」とみる。 サンロード商店街振興組合の木村征司副理事長は「立川駅周辺の商業集積などが進む中、競争に勝ち抜くためには魅力作りが必要だ」と話している。 祝日に通勤定期客の同伴家族の料金を大人百円、子ども五十円に割り引く。 「最大で通常運賃の、八割引きになる」(京王電鉄)。 定期の区間外でも本人、家族とも割引料金で乗車できる。 小学生以下の利用客は春休みなど長期の休み期間に五十円の均一料金を導入する。 まず三月二十六日から四月六日まで実施。 五月の大型連休、夏休み、年末年始でも実施する考え。 区内一日フリー乗車券の販売も始める。
(日経新聞 2003/2/25 35面より引用)
■BOOKSルーエもサンロード商店街の組合員です。 アーケード映像等の提案は今後、出版社様にしていきたいと思います。
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