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11月期販売額は0・6%増/書籍は高額商品刊行などで2桁増/出版科研調べ
日時: 2022/02/17 14:28:52
情報元: 日書連

出版科研調べの11月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比0・6%増だった。内訳を見ると、書籍は同11・0%増と2桁の伸び。前年同月の落ち込みが大きかったことや、返品が改善したことに加え、10年ぶりに改訂された『総合百科事典ポプラディア第三版』(ポプラ社、全18巻セット・本体価格12万円)が刊行されたことで金額ベースで大幅に上昇したことが影響した。書籍新刊平均価格も同8・6%(107円)増になった。雑誌は同10・4%減と3ヵ月連続の2桁減。内訳は月刊誌が同10・8%減、週刊誌が同8・1%減。月刊誌は前年同月にコミックスが大きく伸長した影響で、減少幅が膨らんだ。
返品率は、書籍が同0・7ポイント減の33・6%、雑誌が同2・4ポイント増の41・3%。内訳は月刊誌が同2・8ポイント増の40・7%、週刊誌が同0・8ポイント増の44・2%。
書店店頭の売上は、書籍が約5%減。文芸書は約1%増で、『転生したらスライムだった件』(マイクロマガジン社)の新刊や、発売前から書店員を中心に話題を集めた逢坂冬馬のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)などがヒットしプラスになった。
雑誌の売上は、定期誌が約9%減、ムックが約10%減、コミックスが約17%減。コミックスは前年同月が『鬼滅の刃』『呪術廻戦』の全巻が売れていた時期で、反動が大きかった。『SPY×FAMILY』『キングダム』(いずれも集英社)などの新刊は好調な売行きを示した。
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