2月期販売額は10・3%減/コミックスの反動減が続く/出版科研調べ
|
- 日時: 2022/05/27 19:12:40
- 情報元: 日書連
- 出版科学研究所調べの2月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比10・3%減となった。内訳は書籍が同5・7%減、雑誌が同17・0%減で、雑誌は6ヵ月連続で2桁減。雑誌の内訳は月刊誌が同18・8%減、週刊誌が同6・4%減。
書籍は返品がわずかに改善したものの、出回り金額が同6・0%減と送品が落ち込み、マイナスとなった。雑誌は前月に続きコミックスの影響が大きい。前年同月は「呪術廻戦」「鬼滅の刃」の既刊、「ONEPIECE」の新刊(いずれも集英社)が爆発的に売れ、コミックスだけで5割以上の伸びを示していたため、当月も雑誌の落ち込みが際立った。 書店店頭の売上げは、北京オリンピックの開催、大雪など悪天候での休業や時短営業の影響もあり、全体的に厳しかった。書籍の売上げは約10%減。いずれのジャンルも厳しく、文芸書は約7%減。雑誌の売上げは、定期誌が約10%減、ムックが前年並み、コミックスが約34%減。コミックスは前年の反動減で厳しい推移だが、「東京卍リベンジャーズ」(講談社)、「キングダム」(集英社)などの新刊は好調だった。
|
|