ゴールデンウィークの書店売上動向/トーハン1・5%減、日販13・9%減/「おうち時間」減少で苦戦
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- 日時: 2022/05/27 19:16:13
- 情報元: 日書連
- トーハン、日本出版販売(日販)はゴールデンウィーク(4月29日〜5月5日)の書店売上動向を発表した。3年ぶりに行動制限のない大型連休となり、帰省や旅行、ショッピングなど外出を楽しむ人が増えたことから「おうち時間」が減少。トーハンは前年比1・5%減、日販は同13・9%減と、両社ともに前年を下回った。
調査対象店は、トーハンが1533店(2021年GW期間の臨時休業店も含めて集計)、日販が1588店(当年・前年ともに売上データが取得できている店舗〈日販取引書店におけるPOS調査店〉)。 【トーハン】 商品種別では、書籍は前年比0・3%減、雑誌は同2・4%増、コミックは同8・2%減、マルチメディアは同2・9%減。購入客数は同6・1%増、客単価は同1・5%減だった。 立地別でみると、駅前駅内が同9・8%増、SC内が同14・9%増と伸長率が大きく、次いで繁華街が同2・1%減と前年に近い数字となった。旅行やショッピングなどの人出が活発化し、当該立地の書店売上にも寄与したと考えられる。一方、商店街は同16・2%減、住宅街は同16・1%減、郊外は同17・5%減と前年割れとなった。 【日販】 雑誌は前年比7・0%減。月刊誌が同9・7%減、ムックが同5・7%減と前年割れとなる中、週刊誌は分冊百科が好調で同1・4%増となった。 書籍は同14・3%減。全ジャンルで2桁減の前年割れとなった。総記は前年、2020年の学校休校の影響で辞典売上のピークが後ろ倒しになったため好調だったが、今年は反動で同19・8%減と落ち込んだ。 コミックは同17・3%減。昨年は緊急時代宣言下で好調だったコミックだが、今年は「僕のヒーローアカデミア」(集英社)など売上ランキングトップ10の商品は前年を上回ったものの、トップ10以外の売上上位から中位のタイトルの落ち込みが大きかった。 開発品は同18・7%減。
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