ゴールデンウィーク書店売上動向/トーハン0・7%増、日販0・8%増/「文芸」「学参・辞典」が好調
|
- 日時: 2024/06/30 20:43:46
- 情報元: 日書連
- トーハン、日本出版販売(日販)はゴールデンウィーク(4月27日〜5月6日)の書店売上動向を発表した。トーハンは前年比0・7%増、日販は同0・8%増と、両社とも微増だった。
【トーハン】 調査対象書店は1568店。立地業態別では駅ビル内(3・5%増)、SC内(2・7%増)が好調だった。商品種別では、書籍は同2・5%増、雑誌は同8・9%減、コミックは同4・5%増、マルチメディアは同16・3%増。購入客数は同21・1%増、客単価は同5・1%増だった。 書籍は、文芸書が同2・6%増。本屋大賞受賞作の宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』と続編『成瀬は信じた道をいく』(新潮社)が売れ行きを伸ばした。文庫は同2・1%増。東野圭吾『白鳥とコウモリ 上・下』(幻冬舎)、映画公開中の雨穴『変な家 文庫版』(飛鳥新社)が上位となった。学参・辞典は、24年4月の小学校教科書改訂に伴い教科書準拠版が好調で、同7・9%増となった。 雑誌は、定期雑誌が同10・1%減、ムックが同6・1%減。ムックはNHKテキスト「3か月でマスターする世界史」などが上位に入った。 コミックは「ワールドトリガー27」(集英社)、「葬送のフリーレン13」(小学館)、「呪術廻戦26」(集英社)など人気シリーズ最新刊が売れ行きを伸ばした。 【日 販】 調査対象店は1249店。雑誌は同7・9%減、書籍は同2・6%増、コミックは同3・4%増、開発品は同24・1%増だった。 苦戦した雑誌の中で、ムックは同5・5%減と比較的健闘した。「3か月でマスターする世界史」シリーズなどの人気作品が売上を牽引した。 書籍は実用、専門を除く8ジャンルで前年を上回った。文芸は『成瀬は天下を取りにいく』や『変な家2』が好調だった。 コミックは、雑誌コミックでは少年が同19・5%増と好調。「ワールドトリガー27」「葬送のフリーレン13」「呪術廻戦26」などの人気作の新刊が上位にランクインした。
|
|