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【 出版文化賞は御茶ノ水書房 】
日時: 2006/02/07 16:49
情報元: 日書連


 第21回梓会出版文化賞は御茶の水書房、特別賞はナカニシヤ出版と保育社、第2回出版梓会新聞社学芸文化賞は現代思潮新社に決まり、1月18日午後5時半から東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で贈呈式が開かれた。

 同賞は年間5点以上の出版活動を10年以上にわたって継続している中小出版社を対象に、年間を通して優れた書籍を発行している出版社を顕彰するもの。

各出版社からの自薦図書と『出版ダイジェスト』読者から寄せられた推薦図書をもとにして選考している。

 贈呈式では昨年末に出版梓会理事長に就任したばかりの税務経理協会・大坪嘉春社長があいさつ。

「この賞は昭和59年の社団法人化に伴って、公益活動の柱として設けたもの。

30回、40回、50回を目指して努力を続け、これからも立派な出版社を表彰していきたい」と述べた。

 選考委員を代表して上智大学文学部新聞学科・植田康夫教授が選評を行い、本賞の御茶の水書房について「昭和24年の創業。

社会・評論、哲学・思想、政治、経済、農業経済、歴史、社会学・民俗学などの分野にわたり多くの学術書を刊行するとともに、季刊誌『アソシエ』、庶民の生活史を記録した『叢書ライフ・ヒストリー』を発行。

また、冷戦期の東アジア地域の各国・各地域の国家による民衆弾圧の実態を告発した『東アジアの冷戦と国家テロリズム』、沖縄問題が本土日本人による植民地主義の暴力であることを批判した『無意識の植民地主義』におけるラジカルな出版姿勢を評価した」と話した。

 御茶の水書房・橋本盛作社長は「地味な出版活動をコツコツと継続してきた。

今回の受賞は編集者と著者の努力の賜物。

これからも頑張る」喜びを語った。



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