【 読書率1ポイント減の65% 】
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- 日時: 2006/02/14 08:37
- 情報元: 日書連
家の光協会は昨年8月に実施した第60回「全国農村読書調査」の結果をまとめた『2005年版 農村と読書』を発表した。
これによると雑誌読書率が58%、書籍読書率が31%で、総合読書率は65%と過去最低を記録。
読書時間や本の購入代金などは前回より回復したものの、依然低迷していることが明らかになった。
総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる人の割合)は、過去最低だった前回を1ポイント下回る65%。
総合読書率の統計は1975年から取られているが、2年連続で最低記録を更新した。
性別では男性60%に対して女性69%。
年代別では10代が91%、20代は75%、30〜60代は62〜65%だった。
職業別では学生の90%がトップで、主婦73%、自営業71%、給料生活66%、農林漁業60%、無職55%。
雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前回より1ポイント下がり58%で、1951年以降で最低を記録。
男性は1ポイント減の54%、女性は前回と同率の62%だった。
月刊誌読書率は前回より2ポイント増の45%。
内訳は、毎月読んでいる割合が24%、ときどき読んでいる割合が21%だった。
性別でみると、男性は前回より3ポイント増の39%、女性は2ポイント増の51%。
年代別では10代が最も高く70%、一番低いのが30代で39%。
職業別では学生が67%で最高、最低は無職の31%だった。
同じ月刊誌を毎号読んでいる定期読書率は23%で前回より4ポイント増加した。
週刊誌読書率は37%で、前回より1ポイント減少した。
内訳は毎週読んでいる割合が7%、ときどき読んでいる割合が30%。
性別では男性、女性ともに37%だった。
年代別では若年層が高く中年層が低い。
読んでいる月刊誌のトップ5は『家の光』『現代農業』『オレンジページ』『ESSE』『文藝春秋』。
読んでいる週刊誌の上位5誌は『女性自身』『週刊現代』『週刊文春』『週刊ポスト』『女性セブン』だった。
書籍読書率は前回より2ポイント増加して31%。
初めて20%台に落ち込んだ前回より回復したものの、過去2番目に低い数値に止まっている。
性別では男性26%、女性35%。
年代別にみると10代の65%を最高に、最低は60代の22%。
職業別では学生が70%でトップ、低いのは農林漁業の18%。
書籍を読まない人も含めた全員の1ヵ月の読書冊数は1・2冊で、前回より0・4冊増加した。
性別では男性1・0冊に対し女性1・3冊。
年代別では若いほど読書冊数が多く、10代4・0冊に対して60代は0・6冊だった。
また、書籍を読んでいる人の平均冊数は前回より1・1冊増えて4・4冊。
過去半年間に読んだ書籍のトップ5は『いま、会いにゆきます』『ハリー・ポッターシリーズ』『ダ・ヴィンチ・コード』『世界の中心で、愛をさけぶ』『NANA』。
好きな作家・著者は松本清張が22年ぶりのトップ。
以下、赤川次郎、内田康夫だった。
雑誌、書籍の入手先・入手方法は、月刊誌が書店(45%・前回比9ポイント減)、スーパー・コンビニ(31%)、農協(27%)、週刊誌がスーパー・コンビニ(46%)、書店(38%・同6ポイント減)、美容院・食堂・病院(35%)、書籍が書店(79%・同7ポイント減)、図書館・公民館(20%)、スーパー・コンビニ(19%)の順で、書店はいずれも前回より減少した。
本(月刊誌、週刊誌、書籍)を読まない人も含めた本代の支出額構成をみると、一番多いのが「買わない」で42%。
本を買わないのは女性(40%)より男性(44%)で多く、また10代が9%、20代が26%であるのに対し30〜60代はいずれも40%台だった。
本を買わない人も含めた全員の月平均支出額は824円で、前回より67円増加した。
性別では男性が66円増の844円、女性が67円増の805円。
年代別では20代が最も高く1141円、一番少ないのが60代で677円だった。
職業別では学生が1165円でトップ。
最低は無職の541円。
一方、雑誌か書籍いずれかを買う人の平均額は1457円で、前回より109円増加した。
1日平均の読書時間は読まない人も含めた全員で18分で、前回より2分多くなった。
性別では男性が16分、女性が21分。
年代別では10代がもっとも長く41分、次が20代の23分で、30代以上は16〜18分だった。
職業別では学生の40分がトップで最短は農林漁業の14分。
なお、本を読んでいる人の1日平均読書時間は2分増加して29分となった。
新聞の閲読時間は前回より3分減の25分、テレビの視聴時間は2分減の159分だった。
新聞は年長者ほど閲読時間が長く、テレビの視聴は10、20代が長いが30代は全体で最も短い。
〈調査方法〉 全国の農業協同組合に加入している正組合員世帯の満16歳から69歳の家族を母集団とし、住民基本台帳から1世帯1名ずつを無作為に抽出した1228名を対象に、調査票を預けて後日回収する「留め置き法」を基本に実施した。
有効回収数773、回収率63%。 http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=4902 より引用
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