【 総会までに報告書作成 】
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- 日時: 2006/05/03 15:34
- 情報元: 日書連
- 【 総会までに報告書作成 】
小売書店の経営の窮状を明らかにするため実施した『全国小売書店経営実態調査』の結果がまとまり、5月総会までに報告書を作成することが4月20日に開かれた日書連定例理事会で発表された。
日書連はこの報告書をもとに書店の経営環境改善へ向けた様々な取り組みを展開していく方針だ。
〔実態調査〕 『全国小売書店経営実態調査』は、2028店からの回答を元に報告書がほぼまとまったことを高須委員長が報告した。
調査結果は「まとめ」「書店の現状」「雇用・労働条件の現状」「経営の実態」「取引の実態」「経営者の実態」の各章からなり、自由意見欄への記入は報告書別冊としてまとめる方針。
報告書は5月の日書連総会までに作成する。
丸岡会長は「調査結果をベースに出版社、取次に働きかけ、書店の取引改善を目指していきたい」と、今後の方針を述べた。
〔環境改善〕 環境改善ワーキング機関は2月23日、3月7日と議論を重ねてきた経過を鈴木委員長が報告。
19日の委員会では河出書房新社若森社長を招き、書籍の価格設定について勉強会を行ったとした。
鶴谷理事は「営業改善ができず廃業していく書店が増えている。
営業努力の問題でなく、キャッシュフローの悪化から財務が逼迫している」と問題点を指摘。
「書店のキャッシュフローを改善するためには、商品回転率に合わせた支払いサイトの延長が必要だ」と述べ、各県組合の理解と協力を求めた。
〔流通改善〕 5月17日に発売される『ハリー・ポッター』第6巻の販売報奨について、藤原委員長は「返品許容が5%だからといって、販売数の95%にしか報奨金を出さないのはおかしい。
100%売ることが前提ではないか」と指摘。
静山社、ブックストラテジー両社に申し入れたことを報告した。
今後の方針として、藤原委員長は『ダ・ヴィンチコード』の評価など、責任販売制の推進を検討したいとした上で「三者が応分のリスク負担でないと責任販売制度は成り立たないのではないか。
現在行われている責任販売制は書店のリスクだけがあり、取次にはリスクがない。
最終的に時限再販が必要だという意見もあがっている」と、問題点を指摘した。
発売日問題では、今年の運送会社夏期統一休暇は8月13日(日)、14日(月)、15日(火)となったことが報告された。
〔指導教育〕 書店業界に新風を吹き込み、元気になるような「私の書店論」(仮称)募集について大橋委員長が説明を行った。
応募資格は都道府県書店組合加盟店の経営者、従業員、パート、アルバイト。
原稿は4百字詰め原稿用紙20枚以内の分量にまとめる。
応募期間は7月1日から8月31日まで2カ月。
最優秀賞1名に賞金20万円、優秀賞3名に賞金各3万円を進呈。
募集要項、審査結果は書店新聞紙上で発表する。
http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5064 から引用
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