【 HONYAクラブを始動 】
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- 日時: 2006/06/02 13:25
- 情報元: 日書連
日販は5月23日午後2時から東京ドームホテルで2006年度「日販懇話会」を開催。
書店132社、出版社131社を前に次期社長に内定している古屋常務が新中期経営計画「NEXT」を発表した。
一連の説明の中でCRM戦略として昨年10月から22店で実験していたポイント・システム「HONYA CLUB」を説明。
ポイント管理、販売分析、販売促進を行う「システムK」を紹介し、全国共通化を視野に6月から始動すると発表した。
冒頭にあいさつした鶴田社長は58期の決算概況を報告。
「残念ながら過去7年間続いた減収傾向に歯止めがかからず、売上げは4%のマイナス。
3ポイント返品増となった。
返品増の原因は廃業店の増加が大きい。
一方、全アイテム無伝化により返品入帳の繰り下げが実現した。
最終利益は増収決算となる。
今期は何としても増収を実現したい」と述べた。
さらに鶴田社長は、菅・鶴田体制の8年間の総括として、@トリプル・ウインは1200書店、210出版社が参加し、責任販売制を志向するSCM銘柄は常時70点稼動。
返品率も1ケタにとどめている、AMD計画書で毎月テーマ設定し、店頭活性化に貢献している、B取次4社と返品物流協業化を行い、コスト削減と返品入帳の短縮化を図った、CSAシステムは書店にCS―POS2400台、NOCS9000を3500台、ハンディ・ターミナル3600台を導入。
モバイル営業を推進した、Dネット事業は99年に本やタウンを立ち上げ、webブックセンターを稼動した――などと総括。
「構造改革は道半ば。
例外ない構造改革を進める」とした。
「ビー・イノベーター」に替わる新中期経営計画「NEXT」を説明した古屋常務は「効率販売と売上げアップを実現する本業の革新」「得意先の課題解決を支援する情報・物流インフラ」を柱に、@トリプル・ウインによる責任販売は参加1500店、契約出版社を230社に増やし業界シェア10%を25%に拡大する、Aポイント・サービスで顧客情報を活用する日販型CRMの構築・拡大、B物流改革では王子流通センターのリニューアルに着手。
百億円を投資して4千坪の新棟を増床し、圧倒的なスピードと納期確約、高品質、全注文追跡を実現していくと説明した。
このあと、書籍物流戦略、次期大型店システム、CRM戦略について各担当者が説明。
CRM戦略では、昨年10月から百円ごとに1ポイント付与するシステムを22店で実験してきたが、これに基づき6月から「HONYA CLUB」を始動させると発表。
顧客管理・分析の「サポートK」で出版社へのマーケティング・データ提供、他業種とのポイント交換を視野に、全国共通化のシステムをリリースすることを明らかにした。
このあと、ダイエー代表取締役会長兼CEO林文子氏が「本が大切な時代に育った/読書で人生を学ぶ」を記念講演した。 http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5142 から引用
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