【 取引慣行是正に取り組む 】
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- 日時: 2006/06/02 13:26
- 情報元: 日書連
東京都書店商業組合は5月18日午後2時から池之端文化センターで第30回通常総代会を開催。
「中小書店廃業が続く中で、書店生き残りの取引条件見直し、流通改善を図っていく」(丸岡理事長)など、新年度の取り組みを決めた。
鳥井常務理事の司会、大橋副理事長の開会あいさつで始まった総代会は、丸岡理事長が昨年1年間の取り組みを中心にあいさつ。
「中小書店の廃業が続いており、日書連として経営実態調査を行った。
集計結果をもとに取引慣行の弊害是正に取組んでいく。
2000年に70億円だったネット書店の市場規模は2005年に500億円。
書店倒産件数はアマゾン出現で5割増えた。
変化のスピードは増しており、町の書店の減少に歯止めをかけていきたい」と述べた。
議長に武田初男(芳進堂)、副議長に黒田忠弘(黒田書店)両氏を選び議案審議。
平成17年度事業報告は大橋、下向、柴崎、岡嶋の4副理事長が担当委員会ごとに報告した。
このうち組織問題では昨年1年間の組合加入3に対して脱退39、期末現在664名(法人数)となったことが大橋副理事長から報告された。
書店数が減少の中で支部存続がむずかしくなっていることを指摘し、支部再編の検討を示唆した。
流通改善では書籍の無伝処理、雑誌付録のルール化を進めていくとしたほか、『ダ・ヴィンチ・コード』の責任販売制について、柴崎副理事長は「責任販売制といってもいろいろな形があり、市民権を得ていないのではないか。
共通理解のもとでの取り組みが必要だ」と指摘した。
再販問題では岡嶋副理事長が小売公取協の規約改正問題に触れ「再販の崩壊につながると反対した。
妥協せず、再販の基本原理、原則を守っていきたい」と述べた。
質疑応答では、『ダ・ヴィンチ・コード』の配本について「一部書店に満数配本、小書店には取次からパターン配本では公平さを欠く。
第2段として宮部みゆきも責任販売制で発売すると聞いており、角川に公平な配本を求めて欲しい」(ワタナベ書店)という発言があり、柴崎副理事長は「各社がそれぞれ責任販売制を使うことに問題がある。
取次と出版社は協議して決めているが、書店だけ蚊帳の外はおかしい」と強調した。
財政面では事業収入の減少を受けて、事務局職員を7名から5名に削減。
人件費を40%削減した。
総会終了後、組合功労者と支部功労者を表彰した。
▽組合功労者=丸岡義博(廣文館書店) ▽支部功労者=青木寛次(町田書店)、高原淳(高原書店)、遠藤吉勝(松北堂吉田書店)、當間勲(むつみ書店)、濱野敏明(アンビル宮脇書店) http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5138 から引用
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