【 トーハン前向き回答 】日書連
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- 日時: 2006/12/02 17:55
- 情報元: 日書連
- 【 トーハン前向き回答 】
日書連は11月22日午後1時から書店会館で理事会を開催。
返品入帳処理の問題でトーハンは現行締め切り基準を遅らせると回答したことが報告された。
〔環境改善〕 日書連は10月理事会で取次8社に返品入帳処理の改善を申し入れていたが、トーハン、大阪屋、栗田の3社から回答があった。
このうちトーハンは「一定の方式に従った返品業務を行っている書店には、入帳締切の基準日を現行から数日遅らせる」と回答。
新基準の適用は平成19年の早い時期からと、一歩踏み込んだ回答を行った。
また、栗田、大阪屋は請求書締切日から逆算して3営業日前までに入帳処理しており、今後も努力を続けるという回答があり、環境改善ワーキング機関鈴木機関長は「一定の成果があったが、残る取次5社の回答を待ちたい」とした。
〔実態調査〕 書店経営実態調査に寄せられた書店経営者の意見を集めた「生の声」は12月21日に出来るが、高須委員長は8千部程度製作して全組合員に配布するべく検討していると報告した。
〔取引改善〕 国際地学協会が9月末に民事再生法の適用を申請し、書店からの返品が不能になっている問題で、下向委員長は「直前までフリー入帳を前提にセールスが来ていた。
慣行として委託を受ける買切り。
ある時点を機に(取次が)一方的に返品を受けないのは問題。
出版社の倒産は特別なケースだが、取次がリスクを負うべきで、書店に負担させるのはどうか」と問題提起を行った。
柴崎副委員長は「一方的に取次の裁量で決め、返品すれば逆送され、運賃、手数料まで取られるのは不公正。
今後も有事出版社は出てくるので(返品不能品の扱いなど)ガイドラインを作りたい」と述べた。
〔流通改善〕 『窓ぎわのトットちゃん』『だいじょうぶ だいじょうぶ』の2点の新販売システム銘柄については、12月中に振り込み料を上乗せした販売報奨金を各県組合に振り込むことになった。
新販売システムの検証は、12月6日、講談社、日書連で総括座談会を開催し書店新聞に掲載する。
〔再販研究〕 出版流通改善協議会による今年の『再販弾力運用レポート』がまとまり、現在の再販制度と弾力運用の状況を報告する再販関連会員説明会が12月8日、書協で開催される。
当日は公取委取引部の担当官が出席するほか、小売公取協井門会長が5月に改訂された景品規約の説明を行う。
〔指導教育〕 インターネットによる書店新入社員、パート社員向け教育講座「eラーニング」は10月中旬スタート以来、330件のアクセスがあり、80件エントリーしたことが大橋委員長より報告になった。
〔情報化〕 大阪組合面屋理事長から「府立高校99校に日書連マークが入ったが、TRCマークに比べ検索が落ちるという声がある。
日外アソシエーツを加えれば、TRCに匹敵する。
現場の司書の声を聞いてほしい」と要望があった。
12月13日には情報化委員長会議を開き、図書館で進む指定管理者制度の対応について議論する。
〔組織強化〕 今月の新規加入は12店、脱退は22店で、組合員総数は前月より10店減って6463店になった。
加入は福岡組合の新規加入で、同組合山口理事長は「万引き防止シールの扱いで、アウトサイダー書店が加入した」と報告した。
〔増売運動〕 読書週間書店くじ申込店の中から抽選で招待する「英国7日間の旅」無料随行は千葉市・三省堂書店そごう千葉店、大田区・イケダ多摩川書店、伊賀市・ブックス芳文堂の3店に決まった。
来春の「春の書店くじ」は特賞がギリシャ7日間の旅。
店頭活性化の一貫として、組合員全店にくじ50枚とポスター1枚の書店くじセットを配布する。
〔読書推進〕 高須委員長は愛知、岐阜、三重3県で展開されている「中学生はこれを読め」キャンペーンについて、朝日新聞が見開きで書名、実施店を取り上げたことを紹介。
「孫の日」も含め、運動が全国に拡がるよう願っているとした。 http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=5440 から引用
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