【 書籍を読む人は16.3% 】 日書連
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- 日時: 2007/12/30 17:36:03
- 情報元: 日書連
- 参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6208
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トーハンは、通勤電車での読書事情を調査し、このほど結果を発表した。
調査員が首都圏のJR・私鉄・地下鉄各線の電車内での過ごし方を項目別にカウントする方法で行なったもので、今回は「読書率が上昇」「文庫人気」「雑誌は若年男性、携帯は若年女性」「居眠りが最多に」などの傾向がみられた。
この調査は、1986、1988、1997、2004年に続き5回目で、調査期間は10月24日(水)から10月31日(水)までの8日間。
延べ1万5227人について調査を行った。
調査結果は広報誌「しゅっぱんフォーラム」12月号で特集している。
書籍を読んでいる人の割合(=読書率)は全体の16・3%、雑誌を読んでいる人は3・9%で、このほか新聞、電子端末(携帯電話を含む)、仕事・勉強などを含めた、活字に接している人の割合は、47・9%と、半数近くを占めた。
活字接触者を100とした場合の内訳を見ると、書籍が34・0%と最も多く、以下、電子端末33・6%、新聞16・7%、雑誌8・2%、仕事・勉強6・3%、フリーペーパー1・2%となっている。
書籍の内訳を見ると、特に多かったのが文庫を読む人で、全乗客の10・9%。
単行本が4・1%、新書、コミックスがともに0・6%で、書籍を読んでいる人の7割近くが文庫という結果になった。
また、今回の調査では、第1回調査以来初めて居眠りをする人の割合が最も高くなり、21・9%にのぼった。
日本人の睡眠時間が減少傾向にあるのと対照的に、居眠りをする人の割合は調査するごとに増えている。
このほかに多かったのが携帯電話で、全体の15・8%を占め、特に女性は20・7%と書籍を上回った。
電車内での過ごし方を性別にみると、書籍を読んでいる人の割合は、男性16・0%、女性16・8%で、女性の方がわずかに高かった。
特に20〜59歳の女性の読書率が18・3%と高い。
最も低かったのは20歳未満男性の8・4%。
雑誌では女性(1・9%)に比べて男性(5・1%)の割合が高い。
特に20歳未満の男性は週刊誌やコミック誌をよく読んでおり、5・4%と最も高くなっている。
さらに、男性は新聞を読んでいる人の割合が11・6%と女性の1・9%を大きく上回っているなどの傾向が見られた。
また、20歳未満の若年層は熱心に携帯を見る姿が目立ち、特に女性は26・7%と最も高く、ケータイ小説のヒットを支える若い世代の行動パターンを示す結果となった。
今回の調査結果を過去の結果と比較すると、書籍の読書率は第1回調査から毎回上昇傾向にあり、前回2004年との比較では4・3ポイント増加した。
一方、雑誌は前回と比べ1・3ポイント減少している。
また、携帯電話を含む電子端末は6・3ポイント増の16・1%。
携帯音楽プレーヤーの普及で「イヤホン」も3・4ポイント増の8・1%と大きく上昇した。
新しい調査項目として追加された「ゲーム機器」は1・7%だった。
「その他」の項目は18・6ポイントの大幅減となっている。
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