【 書店ルート3.7%のマイナス 】 日書連
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- 日時: 2008/10/29 13:34:46
- 情報元: 日書連
- 参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6763
- 2007年のルート別出版販売額は、書店ルートが1兆4503億円、前年比3・7%減で3年連続のマイナスになった。
構成比は65・9%で前年より0・7ポイント減。
一方、CVSルート(取次経由)は16・6%減の3952億円と5年続けて前年を下回ったことが、(株)ニッテン調べ「2007年出版物販売額の実態とその分析」(日販『書店経営ゼミナール会報』特集号)で明らかになった。
〔CVSルートは16.6%大幅減/ルート別販売額〕 2007年度の出版物販売額2兆1983億円をルート別に整理したのが表1。
このうち書店ルートは1兆4503億円で前年比3・7%減と減少し、3年連続のマイナスとなった。
構成比は前年より0・7ポイント減って65・9%。
CVSルート(取次経由)は3952億円で前年比16・6%の大幅減。
前年の3・1%減から13・5ポイント悪化し、5年連続のマイナスとなった。
構成比は3・1ポイント減って17・9%になった。
また、二次卸経由の販売額は92億円で、CVSルートの総額は4044億円となり、前年比16・6%減少した。
この他のルートを見ると、その他が3144・9%増、輸出ルートが3・7%増となった他は全てマイナス。
構成比で7・5%を占める卸売ルートが1・4%減で、生協ルート0・2%減、鉄道弘済会ルート1・7%減、スタンド販売ルート7・3%減。
その他が大幅増となったのはインターネット書店の利用が激増したため。
「インターネット白書2008」によれば、オンラインショッピングでの購入経験有りが年齢問わず80・9%あった。
〔セブンイレブン1416億円/CVS売上額〕 店舗数100店以上の大手CVS26社を年間総売上額順に並べたのが表2。
CVS全体の店舗数は4万3729店で、前年より307店減少した。
大手3社で見ると、セブンイレブンは299店増の1万2034店、ローソンは23店増の8587店、ファミリーマートは190店増の6691店。
店舗数100店以上の26社の店舗数は合計4万2485店で、CVSチェーン52社全体の97・2%を占めた。
書籍・雑誌売上額はCVS総合計4044億円で前年比16・6%の大幅減。
大手3社はセブンイレブン1416億円(20・2%減)、ローソン636億円(20・9%減)、ファミリーマート549億円(6・5%減)。
年間総売上額が1千億円以上の10社合計では3661億円で、CVS総合計の90・5%、出版物総販売額の16・6%を占めた。
大手26社の合計は3937億円で、CVS総合計の97・3%、出版物総販売額の17・9%にあたる。
〔売上額トップ5社で21%占める/出版社売上額〕 年間総売上額に占める書籍・雑誌扱い比率は、年間総売上額1千億円以上の上位10社平均で5・2%だった。
10社中で最も扱い比率が高いのは、ポプラ(ポプラ・生活彩家)の7・0%。
次いでデイリーヤマザキ、スリーエフの6・4%となっている。
また、1店当たり書籍・雑誌年間売上額は、上位10社平均で941万円となった。
トップはセブンイレブンの1177万円で、以下スリーエフ1066万円、ミニストップ979万円。
出版社4055社の年間売上額と占有率の関係をまとめたのが表3。
売上額上位5社の合計額は、前年比1・3%減の5607億円。
6〜50位は6・0%減の8139億円、51〜100位は6・0%増の3227億円だった。
このほか101〜150位、151〜200位、201〜250位、251〜300位、301〜350位の5クラスが前年比プラス。
売上額を占有率で見ると、上位5社で21・1%と全体の5分の1強。
6〜50位は30・6%を占めており、合算すると上位50社で出版社全売上額の51・7%と過半数を占有している。
以下、占有率は上位100社で63・9%、同200社で76・4%だった。
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