【 ホラー大賞に真藤氏 】 日書連
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- 日時: 2008/11/12 10:55:42
- 情報元: 日書連
- 角川書店が主催する第15回日本ホラー小説大賞に真藤順丈氏の『庵堂三兄弟の聖職』、長編賞に飴村行氏『粘膜人間』、短編賞に雀野日名子氏『トンコ』、田辺青蛙氏『生き屏風』の2作が決まり、10月31日、東京會館で贈呈式と祝賀会が行われた。
初めに角川書店井上伸一郎社長が「ホラー小説大賞は15年前、フジTVとの共催でスタートし、1回目は大賞受賞者がいなかったが、佳作に板東眞砂子が入っている。
2回目の大賞は『パラサイトイブ』で大きな話題になった。
一度に4名受賞は初めて。
受賞者はエンターテイメント小説界を引っ張る作家になってほしい」とあいさつ。
受賞者に正賞と副賞を手渡した。
選考委員を代表して荒俣宏氏は「過去2回続けて大賞受賞がなかったが、今回の大賞、長編賞とも新しいタイプの小説。
過激で副作用もあるが、世の中のトレンドだろう」と述べた。
『地図男』でダ・ヴィンチ文学賞など、4つの賞を受賞している真藤氏は「受賞作は力を入れた作品なのでうれしい。
今後も地下にもぐって、タブー、ルールを破った新しい作品を書いていきたい」と喜びの言葉を語った。
最後に角川グループホールディングス角川歴彦会長が「15年間にこれだけ多くの作品を送り出せたのは選考委員の眼力によるもので、誇りに思う。
受賞4作品はどれもグランプリに値する作品」と述べ、乾杯の音頭をとった。
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