【 基盤整備して再販維持 】日書連
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- 日時: 2009/02/12 12:38:41
- 情報元: 日書連
- 出版再販研究委員会は1月27日午後6時から東京・神楽坂の志満金で新年懇親会を開催した。
懇親会は冒頭、小峰紀雄委員長があいさつ。
「世界的不況が出版界にも及び、書店、製本、印刷が不況業種に指定され、1周遅れで出版社も指定を受けた。
全体の状況が悪化している。
読書時間は増えているのに、実需に結び付かないのが問題だ。
しっかり読書推進をやって、あわせて出版業界全体の基盤整備が重要だ。
そのためにも再販制度の維持と流通改善が改めて必要だろう」と、出版業界の当面する課題について述べた。
各団体あいさつでは、雑協村松邦彦理事長(主婦の友社)が「新しい出版再販・流通白書がまとまり、関係者に感謝申し上げる。
流通改善の6項目をどう解決していくか知恵を絞らなくてはいけない。
書籍返品率は40%といわれるがすべて断裁されるわけではなく、再出荷もBB本もある。
この辺のきめ細かい広報も必要だ。
再販を守りながら発展に全力を尽くしたい」とあいさつ。
取協古屋文明会長(日販)は「『出版再販白書』をじっくり読んだが、定価を守っている商品は売れないという意見があったり、再販は取次が利益を確保するためにやっているなどの意見があった。
甲論乙駁はあるが、今年も再販を守っていく」と述べた。
日書連大橋会長は「再販問題はある意味で賽ノ河原のようなもので、基本的なところをきっちりやっていかなければならない。
引き続きご苦労頂くことに感謝する」と委員会の活動をねぎらった。
乾杯の発声を行った朝倉相談役(朝倉書店)は、先頃逝去した故相賀徹夫相談役(小学館)の業績に触れ「79年から92年まで13年間にわたって委員長として尽力いただいた。
書協、雑協、取協、日書連と公取委ににらみのきく人だった」と述べ、相賀氏に黙祷を捧げたあと、献杯を兼ねて杯を掲げた。
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