東海日販会、第53回総会に474人参集/「POP大賞」を実施
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- 日時: 2009/03/03 08:11:41
- 情報元: 新文化
東海日販会(篠田元弘世話人代表=自由書房)は2月12日、名古屋・西区のウェスティンナゴヤキャッスルで第53回総会を開催した。挨拶した篠田世話人代表ははじめに、愛知=718万人、岐阜=209万人、三重=185万人と三県で全国の人口の8%を占める東海地区の情勢を伝え、「トヨタの不振が地域の自動車産業に大きな影響を及ぼしている。我われは何とか生き残っていかなくてはいけない」とした後、「私は火災保険の代理店業に少し関わっている。この業界はいま、中小の代理店が単独では生き残れないということで、ひとつの代理店の傘下に次つぎと入っている。書店も、取次会社に仲人役をしていただいて、このようなことができないか」と提案した。
来賓代表で登壇した日販・古屋文明社長は、昨年4月から今年1月までの名古屋地区の売上げ前年比について、書籍=1.4%減、雑誌=3.2%減、全体で2.4%減と全国平均並みだったことを報告。オープンネットワークWINやHonya Club、2000店近くが導入しているPOSなど、情報インフラが整いつつあることを説明し、「委託中心から責任販売へ移行する下地はすでにできている。脱却には時間が掛かるが、このままでは立ち行かないのはたしか。具体的な提案はこれからだが、協力をお願いしたい」と語った。続いて、ポプラホールディングスの坂井宏先社長が「不況に強い出版界が真価を発揮する年。モノよりも心の問題が大きくなっていく時代だ。勇気とプライドをもって頑張りましょう」と祝辞を述べた。
総会前に開かれた「東海ブックサミット」では、会員書店が持ち寄ったオリジナルPOPを会場に飾り、出席者が優れたPOPを選んで投票する「POP大賞」企画も実施。集計の結果、事前エントリー部門で自由書房市橋店(講談社『16歳の教科書』)、当日エントリー部門で白揚笹川店(オレンジページ『はらぺこレシピ』)が大賞に選ばれた。大賞の二作は複製して会員書店に配布され、出版社の協力を得て同会の拡販本にしていくという。懇親会では、大賞の2書店に加え、急きょ設定された「優秀賞」「特別賞」の書店も表彰された。当日は474人が出席。
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