【 書店売上高3.6%減 】日書連合
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- 日時: 2009/03/12 11:42:32
- 情報元: 日書連
- 日販経営相談センター調べによる2008年の年間書店分類別売上調査が発表された。
これによると08年の売上は前年比3・6%減と、4年連続前年を下回った。
『ハリー・ポッター』シリーズ最終巻や10年ぶりに改訂された『広辞苑』、出版業界で初めてRFIDタグを導入した『ホームメディカ』など話題作が発売されたが、前年を上回るには至らなかった。
調査期間は08年1月〜12月。
調査店は291店。
売上高前年比を規模別にみると、すべての規模で前年割れ。
50坪以下4・2%減、51〜100坪4・0%減、101〜150坪3・5%減、151〜200坪3・4%減、201坪以上1・5%減と、規模が大きいほど下げ幅が少なかった。
この傾向はここ3年続いていたが、08年は比較的下げ幅の少なかった201坪以上でも9月以降は平均を下回ることがあり、規模の優位性だけでは売上の確保が難しくなっている。
立地別でもすべての立地で前年を下回り、中でもSC内が5・4%減と落ち込みが目立った。
ガソリンや食料品の値上がりにより消費者の節約志向が高まったため、施設そのものの利用が低下したものとみられる。
ジャンル別では、前年を上回ったのは文庫0・2%増、文芸5・8%増、辞典22・4%増の3ジャンル。
文庫は前年の2・6%減から一転し、ここ数年続いていたプラス成長に戻った。
『容疑者Xの献身』など映像化作品を中心に売上を伸ばした。
文芸は「ハリー・ポッター」シリーズの最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』が年間ベストセラー1位となった。
同シリーズが発売される年は必ず前年を上回っている。
辞典は10年ぶりの大改訂となった『広辞苑』が貢献し、前年を大きく上回った。
客単価は1・4%増の1128・9円。
客数は減少しているが、商品単価が上昇傾向にあるため前年を上回った。
しかし、12月期には14カ月ぶりに前年を下回り、客数だけでなく1人当たりの買上冊数も減少しており、買い控えの状況が進んでいるとみられる。
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