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【 送品変更で実売6%増 】日書連
日時: 2009/03/24 17:59:35
情報元: 日書連


 季節に合った実用書を送品する日販オートマチックセール実用書展示市会・記念研修会が3月5日、6日の両日、宮城県松島海岸「一の坊」で開かれ、書店137名、協賛出版社30名など224名が出席した。

 墾親会であいさつした日販古屋社長は「昨年の売上は前年比96・4%。

実用書は94・1%だが、2桁落ちたゲーム攻略本を差し引くと、ひどい落ち込みではなく、シェアも9%と手堅い。

昨年、売上げを伸ばした銘柄は池田書店『おつまみ横丁』、三笠書房『1分骨盤ダイエット』、高橋書店『からだにおいしい野菜の便利帳』、ぶんか社『朝バナナダイエット』。

多面陳列、ワゴンを使った1点集中販売などの仕掛けが功を奏した。

実用書も仕掛けで売上が伸びる。

料理の世界ではカリスマ料理コーディネータ、SHIORIさんの『作ってあげたい彼ごはん』(宝島社)は3冊で60万部出た。

オートマセールも昨年から毎月送っていた棚用セットを年6回にし、かわりに売行き上位商品を平台用に送ったことで実売率が上がり、返品率は下がった。

今年も送品方法を工夫してセールを続けていく」と述べた。

送品方法変更により返品率は13%減、実売率は6%増加したという。

 紀伊國屋書店松原治CEOは「出版業界は12年前の2兆6553億円をピークに12年間で5380億円が失われた。

売上低迷は時代や環境のせいでなく、読書欲の低下に我々の努力、対応が足りなかったことを反省しなければならない。

版元は英知を結集して内容の濃い商品を送っていただき、書店は格段の努力でこれに応えていきたい」とあいさつした。

 昨年実施した実用書販売コンクールは、効率販売賞第1位に紀伊国屋書店浦和パルコ店、返品減少賞に梅田文書堂仲町店、売上拡大賞に有隣堂グランデュオ蒲田店、平台装飾コンクール最優秀賞にBOOKSあんとく荒尾店など30店が選ばれ、表彰された。

 乾杯はNHK出版遠藤絢一社長が「リニアモーターカーのリニア(直線)に対して、放送の世界ではノン・リニアが主流。

書籍は自分のスピードに合わせられ、途中から読み直しもできる。

内容を心に刻む力も持つ。

実用書はそうした機能が高い商品。

書籍の魅力を多くの読者に伝えられるよう、開発して行きたい」と述べ、乾杯した。

 翌6日は午前中、人気落語家、立川談春の独演会を鑑賞した。

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