【 大日本印刷と資本提携 】日書連
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- 日時: 2009/05/27 12:57:11
- 情報元: 日書連
- 主婦の友社は大日本印刷と資本・業務提携で合意、大日本印刷が同社の株39%を所有する筆頭株主となる。
また、13日には大日本印刷と講談社、小学館、集英社など6社がブックオフ株式を取得するなど業界再編の動きが目立っている。
(株)主婦の友社(資本金17億円、荻野善之社長)は5月8日、大日本印刷(株)(資本金1144億円、北島義俊社長)と業務・資本提携に合意した。
大日本印刷は主婦の友社の普通株式を取得し、既保有株式と合わせて総議決権数の39%を所有する筆頭株主になる。
また、常勤取締役1名と非常勤監査役1名を主婦の友社に送り込む予定。
12日に行われたプレス懇談会で主婦の友社神田会長は「経済環境が悪化している中で出版社、特に雑誌主体の社は広告等で利益が出にくくなっている。
今回の提携により製作コスト、作業、時間の効率化を一層進められる。
コンテンツの多様性を図るため、さまざまなデジタル系の挑戦をしてきたが1社ではむずかしい面もあり、大日本印刷のプラットホームを利用したビジネスチャンス拡大も可能になる。
業務提携と財務体質の強化で不況を乗り切り、次のステップにという判断だ」と提携の狙いを説明した。
次いで荻野社長は「ここ数年の業績縮小で経営基盤が脆弱化してきた。
業務提携により財務体質、収益体質の強化を図り、経営基盤を強化する。
テーマとして1.返品率の改善、2.メディアコスト最小化、クロスメディアの展開、3.対企業向けコンテンツ提供も視野に販売機会の向上――の3点が骨子。
今週からプロジェクトチームを結成して課題をあぶりだしていく。
経営の自主性、独立性は担保されており、従前通りの取引先は継続する」と述べた。
主婦の友社の今年3月期売上高は前期より24億円少ない171億円強。
返品率は前期比2・3ポイント増の46%。
期末従業員数は220名。
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