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【ブックオフ株所得で申入れ 】 日書連
日時: 2009/07/21 11:19:05
情報元: 日書連

 トーハンは『トーハン週報』7月3日号に、「全国トーハン会の意向を受け6月11日・12日の両日、ブックオフ株式取得の3社を訪問し、下記文書を渡しました」として以下の文書を掲載した。

 【出版社3社に対する要請文】 先般発表された大日本印刷及びそのグループ会社と講談社、小学館、集英社によるブックオフコーポレーションの株式取得は、出版業界の各方面に大きな波紋を投げかけております。

特に新刊書店にとっては、ただでさえ厳しい経営環境にあるだけに、今後の出方如何によっては、不測の事態も起こりかねないと懸念されます。

 報道によれば、株式取得の目的は、出版社による「著作権の保護」ということですが、ブックオフの佐藤社長は販路の拡大を明言されており、我々新刊書店としては、新刊の取扱いについても再販の厳守は勿論、出版社在庫の直接的な供給などは絶対に容認できるものではありません。

出版の本来の使命は、読者に対して優れた良書を提供し、日本の文化的な発展に貢献することであり、新刊書店が苦境に喘ぐ今日こそ、その支援に対し、大手出版社に期待される役割は極めて大きいものがあると考えます。

 その点を再度ご認識いただくとともに、下記項目について特段のご高配をいただきたく要請を行なう次第です。

 ・自社の在庫を直接ブックオフに卸し、販売を行なわない。

 ・自由価格本の販売については業界の取決めを遵守する。

 ・新刊配本は従来通り新刊書店を優先する。

 ・ブックオフでの同一商品の新刊本と中古本の並列販売は一切行なわない。

また、ネット書店における同様の並列販売も一切行なわない。

 ・株式取得の目的である「著作権の保護」について実効ある方策を示す。

 我々の日々の業績は、先人が苦労して築き上げた出版業界の環境整備や再販制度を始めとする種々の取決めの上に成り立っています。

全国トーハン会としては各社の今後の動向を注視し、再販制度への抵触はもとよりこれまで築き上げてきた信頼関係を損ねるような行動は厳に慎み、先人が目指した未来を我が事として、業界三者の共存共栄と安定的発展のため、より以上の指導支援を切に要望いたします。

      トーハン会全国代表者一同

メンテ

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