【 紀伊國屋1198億円で首位 】日書連
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- 日時: 2009/08/08 11:57:02
- 情報元: 日書連
- 日経流通新聞(日経MJ)は7月8日付で第37回日本の専門店調査(2008年度)を発表した。
これによると、08年度の専門店414社の売上高伸び率は前年比1・6%増と前回調査の6・8%増を大きく下回り、消費税率引き上げ後の不況に見舞われた1997年度の0・7%増以来の低い伸びにとどまった。
営業利益も7・5%減と2期連続の減少となり、落ち込み幅は97年度の26・6%減以来の大きさ。
景気悪化が専門店各社の業績に打撃を与える中で、高収益を確保したのは店舗投資を抑え、割安なPB(自主企画)商品を投入したり効率販売を磨いた企業群であると、同紙では分析している。
23業種のうち増収増益は6業種と、前回調査より3業種減った。
大手各社が徹底して低価格の販促を繰り出した靴などが健闘する一方、CDが売れない楽器・CDは経常赤字。
厳しい消費環境を映し、前回調査の3倍にあたる9業種で減収となった。
書店部門の売上高ランキングを見ると、紀伊國屋書店が2・1%増の1198億円で7年連続のトップ。
2位は丸善で5・7%減の958億円、3位は有隣堂で2・2%増の546億円、4位はジュンク堂書店で4・0%増の421億円、5位は未来屋書店で10・0%増の366億円。
大手5社のうち丸善を除く4社が増収だった。
丸善は大学関係の案件減少が響いた。
売上高伸び率ではヴィレッジヴァンガードが幅広い顧客層を取り込み18・5%増と高い伸びを示した。
総売上高経常利益率はヴィレッジヴァンガードが11・7%、1人当たり総売上高は戸田書店が6910万円、3・3平方メーター当たり直営店舗売上高は京王書籍販売が304万円、直営+FC新設店舗数はヴィレッジヴァンガードが31店で、それぞれトップだった。
書店を含む「書籍・文具」業種全体の増収率は1・8%と前回調査を0・8ポイント下回った。
書籍や雑誌販売は長期低迷傾向にあるが、大手書店は店舗大型化で増収を確保するケースが多い。
資本力で劣る中堅書店は既存店が苦戦している、と同紙では指摘している。
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