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【 送品・返品の同日精算 】 日書連
日時: 2009/10/02 16:12:36
情報元: 日書連

 日書連は昨年8月以降行った送品・返品同日精算問題での取次8社訪問から1年が経過したことを機会に、日販、トーハン両社を再度訪問。

この間の取り組みについて話を聞き、送品・返品同日精算をあらためて求めた。

〔日 販〕 日書連の大橋信夫会長らは9月16日に日販を訪ね、日書連が求める送品・返品の同日精算について懇談した。

 16日に日販を訪問したのは、大橋会長、藤原、面屋、柴崎各副会長、鶴谷、山本、藤田各理事、大川専務理事の8名で、日販・橋専務と懇談した。

 席上、大橋会長は「昨年8月に送品・返品の同日精算をお願いした。

その後1年以上が経過し、この間の取り組みとご努力の結果にについてお聞かせいただきたい。

改めて文書でご回答いただけるということであれば、9月末までにご回答をお願いしたい」と訪問の趣旨を説明した。

 これに対し橋専務は、「(返品入帳を)縮める努力はいろいろしてきているのだが、前にも申し上げたように、版元への働きかけの必要もあってなかなか進捗していないのが本当のところ」と現在の状況を説明。

 同日精算の実現については、「努力は重ねているが、この中間決算はなかなか難しく、来年3月までにはもう少し何とかしたいと思っている。

うちだけの努力でそこまで持っていくには、版元の協力を得ないと難しい。

キャッシュフローの問題は別にして、物理的にどこまで縮められるかを今検討しているところだ。

データチェックの予備日が1日あるので、この分は短縮できるかもしれない」と述べ、努力を続けていくことを約束した。

〔トーハン〕 日書連の大橋信夫会長、柴ア繁副会長、舩坂良雄理事は翌17日、トーハンを訪れた。

同社では近藤敏貴専務、谷川直人取締役が応対した。

 大橋会長は「昨年、送品・返品同日精算のお願いで訪問してから1年がたった。

この間のご努力の経過と状況をご説明いただきたい」と趣旨説明。

 これに対し、トーハンの近藤専務は「努力は続けているが、一気に行うことは難しい。

会社の体力などを勘案しながら引き続き検討していきたい。

当社の努力だけでなく、版元の協力も必要だ」と述べた。

 大橋会長は「日書連も一気にとは考えていない。

送品と返品のズレが現在、5日間ある。

これを1年に1日ずつ縮めていっても5年かかるが、5年後にはこちらの要望は実現する。

ところが1年たってもまったく改善しないとなると、百年経っても今のまま。

一歩でも進めていただきたい。

少なくとも5年の間に実現していただかないと、本屋は本を売ることすらできなくなるのではないかと危機感を持っている」として、理解と協力を求めた。

 近藤専務は「送品・返品同日精算について検討するのは当然のこと。

今後の取り組みについては、社長とも相談して回答したい」と応えた。
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