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【 読書率3ポイント減の64% 】
日時: 2010/01/22 16:15:07
情報元: 日書連

家の光協会は昨年夏実施した第64回「全国農村読書調査」をまとめた『2009農村と読書』を発表した。

これによると総合読書率は64%で、前年までは3年連続67%だったが、今回3ポイント減少した。

雑誌読書率は前年比1ポイント減の55%と3年連続のマイナス、書籍読書率は6ポイント減の34%となった。

 ●総合読書率  総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合)は64%で前年より3ポイント下落した。

性別では男性が60%、女性は69%と、ともに前年より2ポイント減少し、22年連続で女性の読書率が男性を上回った。

 年代別にみると10代、20代がともに73%。

30代以降は年代が高くなるにつれて読書率が低下し、70代では48%となっている。

職業別では学生の83%がトップ。

以下、主婦76%、給料生活67%、農業61%、自営業55%となり、最も低いのは無職の51%だった。

 ●雑誌読書率  雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前年より1ポイント下がって55%になった。

性別では男性が3ポイント減の50%、女性が1ポイント上昇して60%で、差は10ポイントに拡大した。

年代別では30代が最も高く65%、次いで20代が61%、10代と40代が58%、50代が56%、60代は53%で、70代が最も低く44%だった。

 総合読書率と雑誌読書率の推移をみると、過去最高だった1989年より総合読書率で23ポイント、雑誌読書率で29ポイント低下し、過去最低水準となっている。

 ●月刊誌の読書状況  月刊誌読書率は前年比4ポイント減の42%で、「毎月読む」が18%、「ときどき読む」が24%だった。

性別では男性が8ポイント減の34%、女性が前年と同じ49%だった。

年齢別では20代が高く57%、70代が最低で30%だった。

職業別ではトップは学生で63%。

毎月読む割合が高いのは、年代別では10代(24%)と40代(23%)、職業別では学生の29%だった。

 ●週刊誌の読書状況  週刊誌読書率は33%となり、前回より4ポイント減少した。

「毎週読む」が7%、「ときどき読む」が26%。

毎週読む割合は男性9%、女性4%で、男性が上回る傾向が14年間続く。

読書率を性別でみると男性が4ポイント減、女性は3ポイント減少してともに33%。

年齢別では60代の39%、職業別では農業の36%がトップだった。

 ●書籍の読書状況  この半年間に書籍を読んだ人の割合は34%で、前回調査より6ポイント減少した。

性別では男性28%、女性40%。

年齢別では10代の48%に対し、70代は16%に落ち込み、上の年代ほど低くなる。

職業別にみると学生が57%と突出しており、次いで主婦の43%、最低は自営業の22%だった。

 過去1カ月の読書冊数をみると平均1・0冊で、前年より0・4冊減少した。

「1〜4冊」が圧倒的に多く51%、次が「0冊」の21%だった。

性別では男性が1・0冊に対し女性は1・1冊。

書籍を読んでいる人の平均では4・2冊で、前年より0・5冊の減少。

 ●読んでいる雑誌  「毎月読む」「ときどき読む」をあわせて読んでいる月刊誌上位5誌は、1:家の光、2:オレンジページ、3:現代農業、4:レタスクラブ、5:NHK趣味の園芸となった。

週刊誌の1位は『女性自身』で29年連続。

以下、2:週刊現代、3:週刊女性、4:週刊少年ジャンプ、5:週刊ポストと続く。

 ●読んだ本  半年間に読んだ書籍の1位は『ONE PIECE』。

2位は『BLEACH〜ブリーチ〜』『NARUTO』『はじめの一歩』『天地人』が並び、上位4作がマンガ本だった。

好きな作家のトップは東野圭吾で、初の首位獲得。

以下、2:西村京太郎、3:宮部みゆき、4:司馬遼太郎・松本清張の順。

東野圭吾は『容疑者Xの献身』など多くのベストセラーが映画化・ドラマ化され、男女を問わず40代〜50代を中心に給料生活層の人気が高かった。

 ●書籍・雑誌の入手先  月刊誌を読んでいる人の入手先は1位が書店58%、2位スーパー・コンビニ32%、3位予約購読16%。

週刊誌は1位がスーパー・コンビニ46%、2位書店44%、3位美容院・食堂・病院33%となった。

書籍のトップは書店がダントツで76%を占めるが、2003年から下降傾向にある。

2位図書館・公民館21%、3位スーパー・コンビニ14%。

年齢別でも全て書店が1位だが、10代が94%に対し70代が64%と、年代が上がるにつれて入手先としての依存度は下がっている。

 ●1カ月の本代  本を読まない人も含めた1カ月あたりの本への支出金額構成をみると、一番多いのが「買わなかった」の45%で、前年より2ポイント増加した。

購入した層の中では、千円以上2千円未満が最も多く16%、次いで3千円以上の12%。

 本を買わない人も含めた全員の平均支出額は前年より30円増の1070円で、5年連続増加した。

性別では、男性が1144円(前年比45円減)、女性999円(同84円増)。

年齢別では20代が最も高く1730円、最下位は70代の445円だった。

本を買う人の平均支出額は、112円増の2243円。

男性は2370円で前年を130円下回り、女性は2117円と282円増加した。

年齢別トップは60代の2543円、最も低いのは10代の1131円。

 ●書籍・雑誌の読書時間  雑誌、書籍を問わず1日平均の読書時間は、読まない人(52%)も含めた平均時間で16分と、前年より2分短くなった。

性別では男性が15分、女性が17分でともに2分減。

年齢別では20代が最も長く21分、短いのは70代で11分だった。

なお、本を読んだ人の1日平均読書時間は前年より2分長くなり36分だった。

 新聞の閲読時間は平均23分。

テレビ視聴時間は156分だった。

また、インターネットは30%が利用していると回答し、全体の平均利用時間は18分だった。

  〈調査方法〉  農林業地区に住む16歳以上79歳以下の男女を母集団とし、「層化2段無作為抽出法」で抽出した1200人を対象に、調査員による訪問留置・訪問回収法で実施した。

有効回収数884、回収率73・7%。
メンテ

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