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【 大賞に嶋田忠氏『カワセミ』 】
日時: 2010/04/01 08:53:26
情報元: 日書連

全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「第15回日本絵本賞」の表彰式が3月25日午後3時から、一ツ橋の毎日ホールで開かれた。

 今回受賞したのは、日本絵本賞大賞に『カワセミ:青い鳥見つけた』(嶋田忠=文・写真、新日本出版社)、日本絵本賞に『オオカミのおうさま』(きむらゆういち=文、田島征三=絵、偕成社)、『すやすやタヌキがねていたら』(内田麟太郎=文、渡辺有一=絵、文研出版)、日本絵本賞翻訳絵本賞に『おとうさんのちず』(ユリ・シュルヴィッツ=作、さくまゆみこ=訳、あすなろ書房)、日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)に『水おとこのいるところ』(イーヴォ・ロザーティ=作、ガブリエル・パチェコ=絵、田中桂子=訳、岩崎書店)。

 表彰式では、全国学校図書館協議会・鈴木勲会長のあいさつに続き、最終選考委員長を務めた安曇野ちひろ美術館・松本猛館長が選評。

「今回は写真絵本で優れたものが何点かあった。

大賞を受賞した『カワセミ』は、嶋田さんが若いときカワセミに魅せられた瞬間からこの本ができるまでの時間がこの中に込められ、大きな驚きと感動を与えている。

編集の方の配慮も含めて、1冊の本をいいものにしていくという努力が実った作品だと思う」と述べた。

 各賞の表彰に続き、受賞者を代表してあいさつした嶋田忠氏は「この絵本の写真は、30〜40年前、僕が20代の頃撮影したもの。

フィルムの表現に限界を感じて写真から離れていたが、デジタル技術が進歩して僕の心の中にあるカワセミの色を出せるようになった。

そして出した本がいきなり大賞をいただき大変驚いている。

60歳を過ぎたが、これからも過激にいっぱい本を生み出していきたい」と喜びを語った。

 このほか、日本絵本賞読者賞の候補作24冊を取り上げて読書活動を行なった、東京都立杉並総合高校の実践例が報告された。

メンテ

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