ブッカーズ、雑誌配信に事業拡大/会員獲得へキャンペーン
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- 日時: 2010/04/13 18:10:57
- 情報元: 新文化
- 東京都書店商業組合青年部が運営する携帯電話向け電子書籍総合販売サイト「ケータイ書店Booker’s」が、雑誌の配信へサービスを拡大する。4月2日の同組合の記者会見で発表した。
参加出版社は、扶桑社、日本文芸社、料理通信社、シムサム・メディア、アクセスパブリッシング、角川春樹事務所、タウン情報ネットワークの七社が確定している。これに先がけ、同サイトを共同運営するACCESSは4月、雑誌閲覧用のソフトウェア「NetFront Magazine Viewer」を開発、同サービスに対応する。
また、同組合青年部の電子サイト運営推進委員長・小橋琢己氏によると、4月下旬から会員獲得キャンペーンに力を入れていく方針。
まずは紀伊國屋書店、丸善、有隣堂など特任理事の10店舗を中心にチラシ50万枚を配布。チラシには店舗ごとに異なるQRコードを添付し、会員獲得数に応じて報奨金もつける。さらに、同サイトを紹介する小冊子五万部を作成し全組合員五九五店舗に配布。店頭での周知に努める。
会見では同サイトのプロモーション活動について、二三区内の駅や電車内で、中吊り広告や駅貼ポスター、シール広告など大規模宣伝を実施したと報告。また講談社、小学館、新潮社、角川春樹事務所、双葉社、宙出版、文藝春秋の七社は電車内のトレインチャンネル(電子看板)用にデータを提供するなど協力した。
同サイトでは、約200の出版社から集めたデジタルコンテンツ(書籍約2万タイトル、コミック約1万3000タイトル)を配信。同時に組合加盟店の店頭をプロモーションの場として活用。サイト上の企画と連動する棚を店頭に設置し、書店員による書評をサイト上に公開するなど、ネットと店頭の連動に取組んでいる。
電子書籍販売ルートにおいて、蚊帳の外の書店を“内”にいれる唯一の試みとして、注目されている。
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