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【 契約販売の拡大進める 】
日時: 2010/06/02 11:01:17
情報元: 日書連 

 2010年日販懇話会が5月19日午後2時半から文京区の東京ドームホテルで開催され、取引書店、出版社、日販関係者など380名が出席した。

 懇話会の冒頭で日販古屋文明社長は第62期決算の概況について「日販単体では売上げが対前年3・1%減。

書籍が5・0%減、雑誌が1・1%減、開発品が6・5%減だった。

経常利益は減益、当期純利益は増益の見込みで、連結決算も同様の傾向だ」と報告。

 また、電子書籍の動向について触れ、「流通の仕組みを効率的で業界三者が儲かる形に変えていかなければ、我々の将来も、デジタルメディアとの共存もない。

返品に歯止めをかけるために、事前に出版情報をいただいてそれに基づいて発注し、在庫を持つようにする仕組みを作る。

それが出版業界再生の近道だ。

出版流通改革で皆がウィンウィンの関係になるようにしたい」と述べた。

 続いて、安西浩和常務マーケティング本部長が「あるべき商構造と支持される書店づくりのために」と題し重点施策を解説。

売上げ・返品の目標を設定した契約販売について、特にインセンティブとペナルティーが発生するインペナ契約の割合を増やしていくと説明。

また、講談社と全書籍の取引について仕入れ正味と返品正味に差をつける契約を結ぶとして、「そこで得られた果実は書店に戻す」と述べた。

次に田中宏樹マーケティング本部推進課係長が、取引制度改革を進めるための契約である「パートナーズ契約」について昨年度の総括と今年度の方向性を発表。

富樫建www推進部CRM課係長が、HonyaClub会員へのサービスや、会員の属性・販売動向分析システム「WIN+」を使ったマーケットデータの活用について説明した。

 この後、法政大学大学院の坂本光司教授が「日本でいちばん大切にしたい会社」を記念講演した。

メンテ

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