【日販 62期連結決算は減収増益 】
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- 日時: 2010/07/01 16:51:05
- 情報元: 日書連
- 日販は6月9日、第62期(09年4月〜10年3月)の決算概況を発表した。
子会社18社との連結売上高は、MPDの取引拡大等の増収要因があったものの市況の低迷をカバーしきれず、対前年2・4%減の7514億5800万円となった。
販売費及び一般管理費は3・6%減の810億5600万円と、売上高の落ち込み以上に抑制。
このうち販売費は、返品率改善や出版共同流通での返品物流処理の効率化に伴う物流コスト減少等が奏効し、317億700万円と4・9%減少。
一般管理費は少数精鋭体制による人件費の抑制、グループ全体でのコストコントロールによる経常経費の抑制により、493億4900万円、2・8%減となった。
この結果、営業利益は0・1%増の156億1000万円、経常利益は0・5%増の61億600万円となった。
また、固定資産除却損と不動産の減損等で特別損失は9億8200万円を計上したが、王子流通センターのリニューアルに伴う除却損及び改装費等を計上した前年に比べ半減した。
これにより当期純利益は90・2%増の31億2900万円と、減収ながら純利益は過去最高を達成した。
日販単体の売上高は6130億4800万円(3・1%減)。
売上内訳は書籍2361億9000万円(5・0%減)、雑誌が3248億3200万円(1・1%減)、開発商品520億2500万円(6・5%減)。
返品率は書籍が0・3ポイント減、雑誌が0・2ポイント減で、合計では0・2ポイント減の35・7%と改善した。
平林彰専務は「単体は市況がマイナストレンドの中、目標の返品率まではいかなかったが、取り組みの成果が出てきており、今期はさらに進めていきたい。
連結の方はグループ経営が着実に成果を上げてきている」と総括した。
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