【 実業之日本社、10月5日に文庫創刊 】
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- 日時: 2010/10/04 13:01:04
- 情報元: 日書連
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実業之日本社は9月8日、銀座の三笠会館本店に取次会社を招き、10月5日創刊する「実業之日本社文庫」の説明会を開催した。
「実業之日本社文庫」はミステリー、時代小説、青春小説、経済小説、エッセイ、ノンフィクションなどを厳選して刊行するもので、10月5日には東野圭吾の文庫オリジナル長編ミステリー『白銀ジャック』を始め、堂場瞬一『水を打つ(上)』、内田康夫『名探偵浅見光彦の食いしん坊紀行』など9点をラインナップ。
第2回は11月5日、第3回は12月4日に各7点を刊行、来年以降は偶数月に5〜6点の刊行を予定している。
説明会の席上、実業之日本社・増田義和社長は「業界が厳しく年々売上が縮小している時だからこそ、書店や販売会社に喜んでもらえる文庫シリーズをつくり上げていきたい。
これまで文芸出版は四六判の単行本と新書版ノベルスを長いこと続けてきた。
この数年を見ると、1500円を超える単行本は作家のコアなファンには買っていただけるが、その先の売り伸ばしが厳しく、ノベルスは書店の販売スペースが年々縮小している。
また、良い作品であってもノベルスには向かないという作家がかなり増えている。
そういったことを考え合わせて、我々が文芸分野を続けていく以上、文庫という形態が必要だと考えた」とあいさつ。
販売本部の原浩史本部長は「創業113年を迎える歴史の中で始めて文庫という分野に進出することになった。
編集者が努力して取ってきた作品が、最後は他社から文庫で出てしまうという忸怩たる思いがあった。
今回文庫を創刊するということで、社員一同気持ちを新たに取り組んでいく」と述べた。
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