出倫協、都条例改正案に反対声明
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- 日時: 2010/11/29 07:53:02
- 情報元: 新文化
- 11月26日、出版4団体で組織する出版倫理協議会(出倫協=鈴木富夫議長)は青少年健全育成条例改正への反対声明を発表。同改正案は11月30日開会の都議会に再提出の予定。
声明では「都当局は都民への情報公開も十分な議論もないまま、再度改正案を提出」し、「最大の問題であるマンガ・アニメーションへの『規制強化』という点ではまったく変わっていないだけではなく、さらに曖昧で危険な条項が加えられている」と問題点を挙げ、表現者の「萎縮効果」は計り知れないと指摘。 条文にある「著しく不当に賛美・誇張」や「著しく社会規範に反する」などの記述は極めて抽象的で、「行政当局の恣意的解釈・運用によって、規制の範囲をいかようにも拡大することができる」と批判した。また、前改正案では描写される人物は「18歳未満」となっていたが、それは削除されたものの、「逆に規制の範囲を広げることになる」との強い懸念を表明。 携帯電話の規制は「家庭教育への行政介入を招きかねない」と指摘。性暴力などで「人権を侵害された児童の救済こそ行政の急務」で、「コミック規制ばかりを進める都当局の偏った姿勢」に問題があると断じた。
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