【 流通効率化へ改革進める 日販 】
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- 日時: 2011/01/25 17:33:51
- 情報元: 日書連
- 「人に夢を 本に未来を」をキャッチフレーズに、日販の「2011年新春を祝う会」が7日午前10時から港区のザ・プリンス パークタワー東京で開催され、書店、出版社、取引先、日販グループ関係者など総勢2111名が出席した。
開会にあたりあいさつした日販古屋文明社長は、年末年始(12月29日〜1月3日)の書店売上動向について、書籍は101・5%、雑誌は108・9%、合計では105・0%となり、5年ぶりに前年比プラスになったと報告。
日販の推進する諸施策について、「取引先と目標を共有し、達成された成果をシェアするパートナーズ契約を昨年から実施し、現在、インペナ契約、インセンティブ契約、MPDの契約をあわせて全取引の51%がこの新しい契約となっている。
出版社との契約のシェアは26・6%で、これを早急に50%にもっていきたい。
書店支援策については、『HonyaClub』に311書店が加盟し、会員は400万人を超えている。
6月には会員向けサイトと『本やタウン』を統合し、『HonyaClub.com』としてリニューアルオープンし、リアルとネットの融合により本に関する読者のニーズを最大限吸収する。
今年は、今の流通をさらに効率の良いもの、顧客のニーズに応えるものに変えていきたい。
取引先と力を合わせて改革を進める」と述べた。
来賓を代表してあいさつした有隣堂の松信裕社長は「パートナーズ契約は、日販、契約している書店・出版社と三者三様によい結果を得られていると思う。
日販の施策は業界の先陣を切るものがたくさんあり、今後も先頭を切ってほしい。
今までのように簡単に出して簡単に返品するという時代ではなくなる。
作るほうも売るほうも出版物を大切に扱っていきたい。
この業界が縮小均衡に陥らないように努力を」と述べた。
日販古屋社長、柴田副社長、有隣堂松信社長、講談社野間省伸副社長により鏡開きを行い、野間副社長の音頭で乾杯した。
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