【 ムダのない商品供給行う トーハン 】
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- 日時: 2011/01/25 17:38:11
- 情報元: 日書連
- 2011年トーハン新春の会は7日午前10時半から東京・目白の椿山荘で開かれ、書店、出版社など総勢2352名が出席した。
冒頭あいさつで近藤敏貴社長は取引先1474店の年末年始6日間の売上状況について、書籍は101・4%、雑誌は105・9%、コミックは117・2%、マルチメディアは128・8%、総合で106・1%になったと報告。
「良いスタートを切ることができた」と評価した。
今年のテーマは「いま起きている変化にどのように対応していくか、言葉ではなく行動で示すこと」とし、「多くの情報の中から書店店頭で販売に活かすことができるデータを分析して読者と結びつけることを目指す」と述べた。
キャッチアップした需要を商売に結びつけるための具体的な仕組みとして書店向け総合情報SAシステム「TONETS V」の提供を開始すると発表。
「販売に活かすことができる情報を書店現場に提供するもの。
テレビ放映された本の情報を10分後に書店店頭に送信し、また新刊・近刊情報を流すことで、需要予測に基づく精度の高い配本を目指す。
また、書店業務をサポートするため、在庫管理や売上管理について書店現場とトーハンの営業が情報共有化を図り、増売とムダの削減に一体となって取り組む。
今年はこのシステムを核にトーハンの営業と仕入を大きく変える。
全営業マンのベクトルを書店売上の一点に向けていく。
出版社とのオープンネットワークも早急に構築し、3者が同じ情報を同時に共有する形を年内に実現したい。
新体制になって勝負の年。
全役職員が力を合わせて頑張る」と述べた。
来賓の豊川堂・高須博久社長はトーハンに対して「電子書籍も書籍のうちというスタンスで取り組むべき。
現在の商流の中で商売を広げる可能性の追求を」、出版社に対して「著者と密にコミュニケーションをとり、読者が喜ぶ本を作ってほしい」と求めた。
特別ゲストの作家・高田郁氏あいさつのあと、トーハン・山ア厚男会長、近藤社長、豊川堂・高須社長により鏡開きが行われた。
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