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【 送品・返品同日精算、取次2社に再度要望へ 】
日時: 2011/05/02 08:14:03
情報元: 日書連

〔取引改善〕  日書連は昨年9月3日、トーハン、日販を訪問し、送品・返品同日精算の早急な実現を要請したが、このほど両社から正式回答が文書で寄せられた。

 トーハンは3月14日付で「入帳締切りの基準日を現行の期末5営業日前処理分から期末4営業日前処理分に変更する。

新基準の適用は4月期入帳分とすることで検討する」と回答。

これ以上の変更については「経営全体に大きく影響を及ぼすことになり、取次だけの対応だけでは困難。

出版社の理解と協力が不可欠」としている。

 日販は3月11日付で「4月中締より返品入帳締切日が、締日を含む6営業日前から5営業日前に1日短縮しての対応が可能になった」と回答。

これ以上の変更については「書店・取次間の対応だけではなく、出版社の理解と協力が必要不可欠」としている。

 両社とも経営努力によって可能な最大の日程短縮は「1日」であるとしているが、柴ア委員長は「長年お願いしてきた『送品・返品同日精算』に対する回答になっていない。

趣旨を理解していただくため文書を作って、再度、同日精算に対する考え方を聞きたい」との方針を示した。

 〔情報化推進〕  日本出版インフラセンター(JPO)は経済産業省の委託事業「平成22年度書籍等デジタル化推進事業(電子出版と紙の出版物のシナジー効果による書店活性化)」に日書連、出版文化産業振興財団(JPIC)、本の学校、出版倉庫流通協議会と共同提案で応募し、事業委託先に決定。

事業全体の検討委員会として「フューチャー・ブックストア・フォーラム」を設立し、配下に各事業内容毎に5つのワーキンググループ(WG)を設置した。

 このうち「ハイブリッド型書店研究WG」のリーダーは今井書店・田江泰彦氏(日書連「ためほんくん」部会長)が務める。

また、「書店注文環境整備WG」のメンバーに優文堂書店・鈴木康弘(東京・世田谷区)、新橋書店・山辺真次(東京・港区)の両氏を送ることを決めた。

 井門委員長は「デジタル時代における新しい書店のあり方を検討したい」と述べ、同フォーラムの役割に期待を示した。
メンテ

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