【 フューチャー・ブックストア・フォーラムが発足 】
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- 日時: 2011/05/18 16:21:45
- 情報元: 日書連
- 日本出版インフラセンター(JPO)は4月20日、経済産業省からの受託事業について検討する「フューチャー・ブックストア・フォーラム」の第1回会合を東京・神楽坂の日本出版会館で開催した。
この事業は、経産省が公募した「書籍等デジタル化推進事業(電子出版と紙の出版物のシナジーによる書店活性化事業)」に、JPOが代表提案者として応募し採択されたことを受けて行うもの。
日書連、出版文化産業振興財団(JPIC)、本の学校、出版倉庫流通協議会が共同提案者として参加している。
「フューチャー・ブックストア・フォーラム」は事業全体を検討する委員会で、会長にJPICの肥田美代子理事長、副会長に東京電機大学出版局の植村八潮局長が就任。
書店を通じた電子出版物と紙の出版物のシナジー効果を発揮する仕組みを構築するため、(1)ICT(情報通信技術)利活用ハイブリッド型書店、(2)地域におけるコミュニケーションセンターとしての書店の役割の強化、(3)ビジネスモデルの創出に向けた新業態――の3つを目指し、来年2月末まで調査研究と実証実験を行う。
フォーラムの下には次の5つのワーキンググループ(WG)を設置して詳細の検討を進める(カッコ内は各グループのリーダー)。
(1)調査WG(JPIC・矢作孝志氏)、(2)ICT利活用ハイブリッド型書店研究WG(今井書店・田江泰彦氏)、(3)書店注文環境WG(出版倉庫流通協議会・山下信一氏)、(4)書店ビジョン研究WG(本の学校・星野渉氏)、(5)新業態研究WG(日本出版学会・永井祥一氏)。
同日行われた記者会見で、肥田会長は「この事業で本屋を元気に、夢のある業態にしたい」とあいさつ。
植村副会長は「書店のリアルな空間が強く求められている一方、新規参入が稀な業態になっている現状がある。
ICTを切り口に、新たな書店のビジョンが描けるのではないか」と述べた
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