【 野間文芸賞は多和田氏『雪の練習生』 】
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- 日時: 2011/12/06 16:58:50
- 情報元: 日書連
- 第64回野間文芸賞、第33回野間文芸新人賞、第49回野間児童文芸賞の受賞作が決定し、11月7日に帝国ホテルで受賞者記者会見が行われた。
今回受賞したのは、野間文芸賞に多和田葉子氏『雪の練習生』(新潮社)、野間文芸新人賞に本谷有希子氏『ぬるい毒』(新潮社)、野間児童文芸賞に富安陽子氏『盆まねき』(偕成社)。
ドイツ在住で、ドイツ語でも著作活動を行う多和田氏は、熊が語り手となっている受賞作について「主語がなくてもいいというのが日本語の自由さの一つ。
ドイツ語でできないことをやってみたかった」と説明。
本谷氏は「この作品は芥川賞、三島賞の候補になったが落ちていて、今回も取らないだろうとたかをくくっていたので、『やった』と思った」、富安氏は「特攻隊で亡くなったおじの思い出から生まれた物語。
子どもたちがどう読んでくれるか見守っていきたい」と受賞の喜びを述べた。
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