【 広大な「知」の世界を網羅 勉誠出版】
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- 日時: 2012/02/15 20:43:12
- 情報元: 日書連
- 『南方熊楠大事典』が1月に勉誠出版より刊行された。
松居竜五・田村義也編。
菊判上製カバー装、808頁、定価1万290円(税込)。
南方熊楠(1867〜1941年)は博物学者にして民俗学者、生物学者(特に菌類学)。
様々な領域を自在に横断、古今東西の文献を駆使し、「歩く百科事典」とも呼ばれる。
多面的・複合的な知のフィールドを持つ熊楠を既存の学問分類の中に位置づけることは難しく、読解のためにはガイドブックとなる事典形式の解説が必要。
熊楠の思想を総合的に網羅した集大成となる事典が本書だ。
第1部「思想と生活」、第2部「生涯」、第3部「人名録」、第4部「著作」、第5部「資料」、第6部「年譜」から構成。
計239項目を38人の執筆者が担当している。
植物学、民俗学、西洋思想、中国文学、日本文学、比較文化など各分野の専門家が最新の研究成果に基づいて執筆したもので、今後の熊楠研究を支える基盤として研究者が活用するのみならず、一般読者の熊楠入門にも役立つ内容となっている。
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