【 読書率3ポイント減の63% 】
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- 日時: 2012/03/02 17:02:20
- 情報元: 日書連
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家の光協会は昨年夏実施した第66回「全国農村読書調査」をまとめた『2011農村と読書』を発表した。
これによると総合読書率は63%で、前回の66%から3ポイント減となり、過去最低を記録した。
雑誌読書率は前年比2ポイント減少し55%、書籍読書率は4ポイント減の31%となった。
■総合読書率 総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合)は63%で前年より3ポイント下落した。
性別では男性が前年比5ポイント減少して56%、女性は前年と同じ70%で、24年連続で女性の読書率が男性を上回った。
年齢別にみると20代が最も高く74%。
以下、30代が70%、50代が69%、40代が67%の順となり、70代が最も低く43%だった。
職業別では主婦の75%がトップ。
以下、学生が74%、給料生活が67%と続き、最も低いのは無職の49%だった。
■雑誌読書率 雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前年比2ポイント下がり55%だった。
性別では男性が3ポイント減の49%、女性が前年と同じ61%。
総合読書率と同じく女性の雑誌読書率が男性を24年連続で上回った。
年齢別では20代が首位で67%、次に30代が60%、50代が59%と続き、70代が最も低く42%だった。
■月刊誌の読書状況 月刊誌読書率は前年比3ポイント減の40%。
「毎月読む」が19%、「ときどき読む」が22%だった。
性別では男性が5ポイント減の31%、女性が1ポイント減の49%。
年齢別では20代が最も高く49%、70代が最低で32%となった。
職業別では主婦が51%で首位。
毎月読む割合が高いのは、年齢別では20代の25%、職業別では主婦の23%だった。
■週刊誌の読書状況 週刊誌読書率は前年比3ポイント減の34%(男女ともに同率)となった。
「毎週読む」が7%、「ときどき読む」が27%。
毎週読む割合は男性10%、女性5%で男性が上回る傾向が16年続いている。
年齢別では20代の43%、職業別では給料生活の37%がトップ。
■書籍の読書状況 この半年間に書籍を読んだ人の割合は31%で、前年より4ポイント減少した。
性別では男性26%、女性36%。
年齢別では年代が上がるほど読書率が低くなり、10代の50%に対し70代は10%に落ち込んでいる。
職業別では学生が断然高く60%、次いで主婦が43%。
最低は農業の17%だった。
過去1ヵ月の平均読書冊数は前年より0・1冊減少して1・0冊。
男性は0・9冊、女性は1・0冊だった。
冊数は「1〜4冊」が52%と圧倒的に高く、次いで「0冊」の22%だった。
書籍を読んだ人に限定した読書冊数は4・3冊で、前年より0・1冊の減少。
■雑誌・書籍の入手法 月刊誌を読んでいる人の購入先または借覧先と入手法は、1位書店61%、2位スーパー・コンビニ36%、3位JA(農協)14%。
週刊誌は1位スーパー・コンビニ50%、2位書店41%、3位美容院・食堂・病院35%となった。
書籍は書店が84%で他を圧倒する。
書店での入手は2003年から下降傾向だったが、今回は前年比8ポイント増と盛り返した。
2位は図書館・公民館20%、3位はスーパー・コンビニ18%だった。
■1ヵ月の本代 本を読まない人も含めた本への月額支出金額構成をみると、最も多いのが「買わなかった」の48%で、前年より3ポイント増加した。
購入した層の中では、千円以上2千円未満が最も多く17%、次いで5百円以上千円未満の8%。
本を買わない人も含めた全員の平均支出額は前年より412円減の820円。
性別では、男性が756円(前年比776円減)、女性876円(同81円減)と男性の減少が目立った。
年齢別では20代が最も高く1236円、最下位は70代の415円だった。
本を買う人の平均支出額は、前年比769円減の1759円。
男性は1891円で前年比1437円減、女性は1669円で同200円減少した。
年齢別では10代が2257円と最も高く、低いのは30代の1532円。
■1日平均の読書時間 雑誌、書籍を問わず1日平均の読書時間は、読まない人(54%)も含めた平均時間で前年と同じ17分だった。
性別では男性が16分、女性が18分。
年齢別では20代が最も長く25分、短いのは70代で8分だった。
なお、本を読んだ人の1日平均読書時間は前年より2分長くなり39分だった。
新聞の閲読時間は平均21分、テレビ視聴時間は157分だった。
また、インターネットは24%が利用していると回答し、全体の平均利用時間は18分だった。
電子書籍端末を利用した電子書籍の読書について聞くと、「よく読んでいる」「ときどき読んでいる」人の合計は、前年と同じ2%だった。
〈調査方法〉 農林業地域に住む16歳以上79歳以下の男女を母集団とし、「層化2段無作為抽出法」で抽出した全国60地点1200人を対象に、調査員による訪問留置・訪問回収法で実施。
但し、東日本大震災の影響を考慮して岩手、宮城、福島の3県は調査地点から除外した。
有効回収数879、回収率73・3%。
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