【 吉川英治賞 魔法のiらんど大賞 】
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- 日時: 2012/04/05 17:18:37
- 情報元: 日書連
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◆吉川英治賞 吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治賞3賞の受賞者が3月5日に発表された。
受賞したのは、第46回吉川英治文学賞に夢枕獏氏『大江戸釣客伝』(講談社)、第33回吉川英治文学新人賞に西村健氏『地の底のヤマ』(講談社)、第46回吉川英治文化賞に大山泰弘、岡野眞治、畠山重篤の3氏。
同日帝国ホテルで行われた記者発表で、夢枕氏は「SFではない普通の時代小説は初めてで、自分でもかなり力の入った作品。
それで受賞できたのは本当にうれしかった。
釣りの話だが、中身の方は現代のサラリーマンにも通ずる、元禄時代の小普請組の武士たちがどうやって生きたかという話。
釣り指南書を書いた津軽采女という男の話で、生き方指南書みたいな部分もあるのでそういう部分も楽しんでもらえたらうれしい」。
西村氏は「わたしの故郷である福岡県大牟田市は炭鉱の町で、ここを舞台にして書いてみたら面白いんじゃないかと思いついたのがこの作品。
キャラクターたちが頭の中で勝手に動いてくれて、私はそれをつづっているような実感があった。
大牟田に生きたすべての人々が私にこれを書かせてくれたんじゃないかと思う」とそれぞれ受賞の喜びを語った。
吉川英治賞3賞の贈呈式は4月11日に帝国ホテルで行われる。
◆魔法のiらんど大賞 アスキー・メディアワークスが主催する「第5回魔法のiらんど大賞」の贈呈式が2月27日に都内で開催された。
同賞は、ケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で公開された230万の審査対象作品の中から、ユーザーによる評価と、アスキー・メディアワークス及び各協賛企業の評価で受賞作を決定。
贈呈式では、『見てる。
〈ストーカー〉』で最優秀賞に選ばれた蜜柑さんを始め、「歴史部門賞」「ノンフィクション部門賞」「切ない部門賞」「8×4 デオウォーター賞」「MAP賞」の各受賞者に賞が贈られた。
アスキー・メディアワークスの野潔社長は「弊社は今年創立20周年を迎え、電撃、アスキー、魔法のiらんどという3つのブランドを大きな柱として、さまざまな新しい展開を予定しているので、よろしくお願いする」とあいさつ。
最優秀賞に選ばれた蜜柑さんは、「高校生の時に小さくノートに書いていた世界を、たくさんの人に応援していただけてうれしい」と喜びを語った。
「MAP賞」を受賞した『心が君を、探してる。
』は2013年にミライ・アクターズ・プロモーションにより映画化を予定。
この他の受賞作もすべて書籍化を予定している。
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