【 書店売上高4・3%減 日販営業推進室調べ 】
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- 日時: 2012/04/16 19:50:10
- 情報元: 日書連
- 日販営業推進室調べによる2011年の年間書店分類別売上調査が発表された。
これによると11年は雑誌・書籍ともに前年の売上げを下回り、合計の売上増加率は4・3%減で、前年割れは7年連続となった。
調査期間は11年1月〜12月、調査店は1847店。
調査結果の概要は以下の通り。
【全 体】 ◇最も前年を大きく下回ったのは3月(7・7%減)。
東日本大震災による書店の休業や計画停電による営業時間の短縮が大きく影響した。
◇3月以外では、1月の不振が目立った。
雑誌が全体的に売上不振だったことに加え、前年は『巻くだけダイエット』(幻冬舎)を始めとする実用書の売行きが良好だったことが要因とみられる。
【規模別】 ◇「100坪以下」「201〜300坪」「501坪以上」の売上げが前年よりも大きく減少する結果となった。
最も売上増加率の落ち込みが大きかった「100坪以下」は、売上構成比が高い雑誌の売上減少の影響を受けた。
【立地別】 ◇「駅前・駅ビル」が6・2%減と最も下落幅が大きかった。
雑誌合計、書籍合計ともに6%以上のマイナスとなっており、特に売上構成比の高い文庫の売上げが前年より大幅に落ち込んだことが、全体の売上げに影響した。
【ジャンル別】 ◇雑誌は、全ジャンルで売上増加率がマイナスに。
定期誌は、特にティーンズ誌などの売上げの落ち込みが厳しく、月刊誌の売上増加率のマイナスにつながった。
コミックは、『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)や『のだめカンタービレ』(講談社)などの人気銘柄が2010年に完結したため、売上げが前年よりも落ち込む結果となった。
ムックは、前年に売行きが良かった宝島社を始めとするブランドムックの落ち込みが大きく影響する形になった。
◇書籍は、『謎解きはディナーのあとで』(小学館)、『心を整える。
』(幻冬舎)など話題書が多数あったものの、実用書や専門書の売上げが前年に比べ大きく落ち込んだため、全体の売上増加率はマイナスになった。
実用書はゲーム攻略本、専門書は資格・試験関連の売上げが前年に比べて不振だった。
書籍コミックは3・1%増で、昨年に引き続き売上増加率がプラスに。
『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン発行/角川グループパブリッシング発売)の新刊が2点(前年は1点)発売され、メディア化決定のニュース効果もあって売上げが好調だった。
【客単価】 ◇平均客単価は前年より1・7%増の1250・0円で、4年連続のプラスに。
特に401坪以上の店舗では、前年比2・0%以上の増加となった。
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