【 武雄市立図書館問題を懸念 】
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- 日時: 2012/09/01 17:33:34
- 情報元: 日書連
- 佐賀県書店商業組合は7月21日、佐賀市のホテル朝風で第30回通常総会を開き、組合員27名(委任状含む)が出席した。
総会は堤洋理事の司会で進行。
議長に近藤甲平理事を指名し、小野賢一副理事長の開会の辞に続き、岩永藤房理事長があいさつ。
「佐賀県の書店業界は今、2つの点で注目を集めている。
1つは、武雄市がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を市立図書館の指定管理者とする計画。
全国図書館協会からも疑問が出ている。
本を借りてポイントが付与されること、武雄市内の地元書店が雑誌納入を含めてすべて締め出される懸念もあり、様々な問題点を含んだままで行政が先走りし過ぎている感がある。
もう1つは、先進的ICT利活用教育推進事業を推し進めている佐賀県の学校教育。
学校教育のICT化、デジタル化の推進が地元書店にどのような影響を与えるか、地元学校の需要に県内の書店で応えることができるか、注視していかねばならない。
変わりつつある業界の中で、個々の書店の力ではやれないことを書店組合の組織が担っていきたい」と話した。
祝辞を述べたテジマの手島宏彰専務は「アマゾンは今春、鳥栖市に流通センターを開設した。
朝の注文については、九州全域で、その日のうちに読者に届くのではないか。
こういう影響が今後じわじわと及んでくる」と指摘した。
このあと議案審議を行い、平成23年度事業報告、決算報告、監査報告、平成24年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認。
高田悟副理事長の閉会の辞で終了した。
なお、当日は総会開会の前に、賃貸スペース仲介サイトを運営する(株)軒先の有馬友恵営業統括マネージャーを招いて説明会を実施。
同サイトの仕組みや書店での活用例を紹介した。
不景気の下で書店経営の助けになればと出席者の関心は高く、組合全体として早急に申請書店の取りまとめを行う方向でまとまった。
(古賀嘉人広報委員)
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