【 売上高4・51%減少 日販 】
|
- 日時: 2012/10/18 17:56:57
- 情報元: 日書連
- 日販は全国114企業751店舗の経営関連データを収集分析した2012年版『書店経営指標』(B5判64頁、頒価1575円)を発行した。
これによると、売上高前年比は4・51%減で15年連続の前年割れとなった。
損益面では、売上総利益率は前年より0・81ポイント増加。
営業利益率は0・09ポイント減少し0・22%になったものの、営業外収益が営業外費用を0・33ポイント上回ったことから、経常利益率は0・01ポイント増加し0・55%になった。
調査店751店舗の売上高前年比は4・51%減で、マイナス幅は前年より0・33ポイント拡大した。
地域別では、首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏が前年を1・45ポイント上回る4・07%減、地方は前年を0・83ポイント下回る4・60%減だった。
立地別にみると、駅ビル6・88%減、商店街6・54%減、駅前6・07%減、SC内4・60%減、郊外3・97%減、住宅地2・16%減と軒並みマイナスだった。
売場規模別でも全ての規模で前年割れとなった。
落込みが最も大きかったのは201〜300坪の6・37%減。
以下、101〜200坪6・12%減、100坪以下6・02%減、501坪以上5・21%減、301〜400坪4・23%減、401〜500坪3・41%減。
業態別では専業が5・37%減、複合が1・99%減でともにマイナス。
損益面では、売上総利益率が26・88%となり、前年より0・81ポイント増加した。
販売費・一般管理費は人件費、その他管理費などは減少したものの販売費、設備管理費が増加したため、26・66%と前年より0・90ポイント増加。
これにより、営業利益率は0・22%と前年比0・09ポイント減少した。
しかし営業外収益が営業外費用を0・33ポイント上回ったため、経常利益率は0・01ポイント増加し0・55%となった。
収益性の総合指標である総資本対経常利益率は、資産効率性を図る総資本回転率が前年より0・06ポイント減少して2回転を切ったことにより、0・02ポイント減の1・08%になった。
商品在庫が生み出す売上総利益の割合を示す交差主義比率は、商品回転率が減少したことにより前年比1・22ポイント減少し165・89%になった。
また固定資産回転率は0・96回転減少し7・45回となった。
短期支払能力を測る指標である当座比率は、前年比0・25ポイント向上し49・50%。
返済義務のない自己資本の割合を表す総資本対自己資本比率は1・56ポイント減の14・66%。
また、資産の固定度合いを示す固定比率は294・41%で38・8ポイント増加した。
従業員1人当たりの売上総利益を示す労働生産性は、前年を74万7千円下回って552万8千円になった。
1時間当たりの売上総利益を示す人時生産性は、前年から93円減少し2827円。
売上総利益に占める人件費の割合を見る労働分配率は低い方がよく40%台が望ましいとされるが、前年比4・77ポイント改善して43・15%となった。
正規従業員の年間勤務日数は266日で、前年より4日減少した。
地域別では三大都市圏が263日、地方が267日。
売上規模別では3億円未満274日、3億円以上5億円未満266日、5億円以上10億円未満269日、10億円以上261日だった。
業態別では、専業が271日、複合が264日となっている。
正規従業員の年間総実労働時間は2204時間と、前年より13時間減少した。
一方、パート・アルバイトは1235時間で23時間減だった。
正規従業員の平均賃金年間支給額は前年より4万1021円減少し346万7677円となった。
三大都市圏と地方の格差が42万8117円と、前年に比べて18万903円拡大した。
|
|