【 栗田、減収増益の決算に 】
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- 日時: 2013/01/16 16:31:30
- 情報元: 日書連
- 栗田出版販売は12月20日、東京・千代田区の本社で第75期(11年10月〜12年9月)定時株主総会を開催し、決算書案を承認した。
売上高は408億円で前期比7・7%減となった。
新規店の寄与が少ない一方で、既存店の不振が大きかったことが影響した。
経費は同6・3%減と削減に努めたものの、減収による減益を埋めるにいたらず、営業利益は3億700万円で同6300万円減、経常損失は同3600万円増の1億6800万円を計上した。
本業での黒字を回復できなかったが、旧板橋本社跡地売却益などの特別利益により、当期純利益は同1億9200万円増加して2400万円の黒字決算となった。
なお、東日本大震災に関わる災害損失2200万円を特別損失に計上している。
返品率は書籍43・8%で前期比0・4ポイント増、雑誌36・4%で同1・0ポイント増、合計39・7%と同0・8ポイント増加し、当期目標の返品減少・売上確保を達成できなかった。
期中の新規店は8店、増床と合わせて1057坪が増え、中止・廃業店は51店、2241坪が減少し、差し引き43店、1184坪の減少となった。
売上不振による経営悪化と後継者不足で中小書店の転廃業が続いている。
同社は、第3次中期経営計画(KIP3)を『書店とともに 読者のために』をスローガンに掲げて策定。
2018年の創業100周年に向けて、本業での黒字作りを目標に取り組む。
第76期はその初年度として、引き続き販売施策の進化を図るとともに、一層の効率販売と経費削減を推進していく。
役員人事については、10月1日に発表した体制を継続する。
【役員体制】 代表取締役 郷田 照雄 取締役 河本 正美 同 山本 高秀 同 下村 賢一 監査役 米沢 明男 〔執行役員〕 社長 郷田 照雄 専務執行役員 河本 正美 常務執行役員(管理部門統括) 山本 高秀 同(営業部門統括) 下村 賢一 執行役員(営業第一部・営業第五部・営業推進部担当) 高梨秀一郎 同(営業第二部担当) 塩沢 衛 同(営業第三部・営業第四部・営業第六部担当) 森 孝弘 同(書籍仕入部長・雑誌仕入部担当) 森岡 忠弘 同(ブックサービス担当) 川窪 克誌 同(黒木書店担当) 大内 浩幸
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