【 店頭活性化へ祭り企画が効果 日販 】
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- 日時: 2013/02/09 16:37:58
- 情報元: 日書連
- 日販は1月8日、東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で「2013年新春を祝う会」を開き、書店、出版社、各種取引先、日販グループ関係者ら総勢2238名が出席した。
「Change〜今こそ変わるとき〜」をキャッチフレーズに開かれた新春を祝う会の冒頭、日販の古屋文明社長があいさつ。
「日販は店頭活性化に向けて『祭り』企画を実施しているが、雑誌の数字が対前年プラスとなり、効果が徐々に現れている。
昨今のPOSデータを分析した結果、売上低迷の原因は客単価の低下ではなく、買い上げ客数の落ち込みによることが明らかになった。
買い上げ客を増やすため、年末年始にかけて、ほんらぶ祭りを236店、本気祭りを237店で展開した。
また、スタンプラリーや雑誌の定期購読キャンペーンのメニューで書店の協力をいただいている。
書店からは『スタンプラリーの効果が出ている』『祭りでHonya Clubの会員が伸びた』『祭り企画を説明することで希薄になっていた客との会話が増えた』といった賛同の声をいただいている。
このほか不稼働在庫の低減、基本在庫の充足率向上、送品比率の適正化にも取り組んでいる。
書店からの協力もいただき数字に結び付けていきたい」と話した。
来賓を代表して有隣堂の松信裕社長は「昨今、とにかく売上が伸びない。
出版業界において書店という販売装置を廃棄してしまっていいのか。
日販は書店マージンを増やす取り組みを進めているが、書店の経営が成り立つ仕組み、自己改革が必要だ。
販売網を弱体化させた業界に明日はない。
日販の流通改革に加え、書店の自助努力が必要。
出版社には売れる本の出版をお願いしたい」と述べた。
このあと、日販の古屋社長、平林彰副社長、学研マーケティングの上野雅道社長、有隣堂の松信社長による鏡開きを行い、学研マーケティングの上野社長の発声で乾杯した。
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