書店売上高5・0%減/日販調べ2012分類別売上調査
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- 日時: 2013/04/12 17:39:10
- 情報元: 日書連
- 日販営業推進室調べによる2012年の年間書店分類別売上調査が発表された。これによると12年は雑誌・書籍合計の売上増加率は5・0%減で、8年連続のマイナスとなった。調査期間は12年1月〜12月、調査店は1785店。調査結果の概要は以下の通り。
【全体】 ◇前年を最も大きく下回ったのは7月(7・0%減)。前年の売上良好銘柄に比肩する銘柄が不在だった文芸書を始め、書籍の対前年売上が落ち込んだ。雑誌は、月刊誌の発売日繰上げなどが影響した。 ◇7月以外では、8月(6・8%減)の減少が目立った。一般誌の売上不振に加え、ムックでメディア影響を受けた銘柄が前年売上を牽引しており、雑誌の対前年売上マイナスの要因になった。 【規模別】 ◇「100坪以下」「101〜200坪」の売上が一般誌・文芸書の不振で前年より大きく落ち込んだ。 【立地別】 ◇「商店街」が6・9%減と最も下落幅が大きかった。雑誌合計が5・7%減、書籍合計が8・2%減と、他の立地よりマイナス幅が大きく、特に売上構成比の高い一般誌・文庫の売上の大幅減が全体の売上に影響した。 【ジャンル別】 ◇雑誌は、全ジャンルで売上増加率がマイナス。月刊誌売上の落ち込みが、一般紙の売上増加率のマイナスにつながった。コミックは、今年発売のなかった銘柄や、実写映画化が発表された『進撃の巨人』(講談社)が前年の売上を牽引しており、対前年売上が落ち込んだ。 ◇書籍は、映画化が決定した『プラチナデータ』(幻冬舎)や、12年唯一のミリオンセラー『聞く力』(文藝春秋)等が売上を牽引した。しかし、比較的客単価の高い文芸書、実用書の売上が伸び悩んだため、書籍全体の売上高増加率はマイナスになった。文芸書は、前年にドラマ化の影響で売上を伸ばした『謎解きはディナーのあとで』(小学館)のほか、『スティーブ・ジョブズ1・2』(講談社)が異例の売上を記録したことが影響した。 【客単価】 ◇平均客単価は前年より0・8%増となり、5年連続のプラス。特に「201〜300坪」「301〜400坪」の店舗で増加率が1・4%以上になった。
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