7年ぶり増収の中間決算/マルチメディア商品が82%増/トーハン
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- 日時: 2013/12/19 15:15:47
- 情報元: 日書連
- トーハンは11月26日、第67期上半期決算(平成25年4月1日〜9月30日)を発表した。売上高は2343億400万円で前年比2・0%増加し、7年ぶりの増収となった。内訳は、書籍838億1600万円(前年比4・5%減)、雑誌1235億9100万円(同2・9%減)、マルチメディア商品268億9600万円(同82・9%増)。この中で雑誌部門の内訳は、「雑誌」946億3700万円(同5・7%減)、「コミック」289億5400万円(同7・6%増)だった。
返品率は、書籍が前年比1・0ポイント増の44・5%、雑誌が同0・5ポイント増の40・6%、マルチメディア商品が同7・6ポイント減の11・6%で、総合では39・9%と同0・6ポイント改善した。 売上総利益は前年比1・1%増の268億8000万円。販売費及び一般管理費は同0・8%減の237億3400万円で、売上総利益の伸びを1・9ポイント下回った。運賃や荷造費などの販売費が上昇したが、コスト削減の取組みにより管理費を同0・6%減に抑制。このため営業利益は同18・3%増の31億4600万円となった。 営業外損益を加減した経常利益は前年比18・5%増の20億6200万円。特別利益では固定資産売却益の2400万円を計上、トーハンロジテックスの設立に伴う転籍者の退職加算金等を特別損失として5億7500万円計上した。これにより、税引前中間純利益は同11・3%減の15億1200万円。法人税等を差し引いた中間純利益は9億8500万円となり、同32・4%減の増収減益決算となった。 上半期は、「TONETSV」を始めとする「TONETSネットワーク」を駆使した施策の効果や、4月に新設した外販営業部による書店支援で外販企画が前年比約30%伸びたことなどを背景に、既存店が底堅い実績で推移。4月に複合事業本部を発足して一体運営するようになったマルチメディア部門は、文具、雑貨、輸入菓子など個々の書店に最適な複合化メニューを提案する「&Partners」の導入促進により、売上が前年比82・9%増と全社実績に大きく寄与した。 記者会見で川上浩明専務は「通期で売上高5000億円、経常利益35億5000万円を目標に取り組んでいく」と述べた。 連結対象子会社19社を含む連結決算は、売上高は前年比4・0%増の2433億2100万円、経常利益は同25・4%増の16億700万円、中間純利益が同68・8%減の5億5700万円で、単体と同様に増収減益だった。
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