減収減益の赤字決算/売上高は9・0%減の371億円/栗田
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- 日時: 2014/02/06 18:16:40
- 情報元: 日書連
- 栗田出版販売は12月20日、東京・千代田区の本社で定時株主総会を開き、第76期(12年10月〜13年9月)決算と役員人事を承認した。
売上高は371億円で前期比9・0%減と9期連続の減収となった。新規店の寄与を上回る既存店の不振、廃業が大きく影響した。物流費を中心に経費を同10・5%減少させたが、減収を補填できず、営業利益は同1億300万円減の2億300万円、経常損失は同1億800万円減の2億7600万円。子会社合併益などの特別利益、固定資産除去損の特別損失を計上し、当期純損失は同7900万円減の5500万円で、減収減益の赤字決算となった。当期末の純資産は株価上昇の影響でプラスを維持した。 返品率は、書籍が同0・3ポイント悪化の44・1%、雑誌が同0・3ポイント悪化の36・7%、合計が同0・3ポイント悪化の40・0%だった。 期中の新規店は5店、増床と合わせて1243坪。中止・廃業店は46店、改装減床を含めて3288坪で、差し引き41店2045坪の減少となった。経営悪化と後継者不足による中小書店の転廃業が続いていることが原因。 今期は、徹底した返品減少と取引採算管理、物流費の更なる削減を実施し、収益の確保による本業での黒字化を目指す。また、効率販売の諸施策とともに「えほんガールズ」の児童書をはじめ、新商材開発・促進など書店販売力向上支援を一層推進する。 同日の記者会見で、山本高秀社長は「減収の最大の原因は雑誌の落ち込み。返品率は書籍が業界平均より悪く、今後の課題。返品減少と経費削減を徹底して黒字化を目指す。生き残るためには同業・他業種とのコラボ、アライアンスも必要」と述べた。
〔役員体制〕 代表取締役社長 山本高秀 取締役専務執行役員下村賢一 取締役相談役郷田照雄 監査役河本正美 執行役員(営業第1部・営業推進部担当)高梨秀一郎 同(営業第二部・営業第四部担当)森岡忠弘 同(営業第三部・営業第五部担当)森孝弘 同(書籍仕入部長・雑誌仕入部担当)塩沢衛 同(総務部・取引部・システム部・関係会社担当) 小出直之 同(ニューウエイブディストリビューション担当) 黒田敬三 監査役の米沢明男氏は退任した。
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