書店売上高3・8%減/2013年分類別売上調査/日販調べ
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- 日時: 2014/04/08 10:16:10
- 情報元: 日書連
- 日販営業推進室調べによる2013年の年間書店分類別売上調査が発表された。これによると13年は雑誌・書籍合計の売上増加率は3・8%減で、9年連続のマイナスとなった。調査期間は13年1月〜12月、調査店は1819店、調査結果の概要は以下の通り。
【全体】 前年を上回ったのは8月(1・0%増)のみ。雑誌(6・0%増)の中でもコミック(23・4%増)の好調が影響しており、『進撃の巨人11』(講談社)が売上を牽引したことが要因。これに対して、落ち込みが最大となったのは10月(6・7%減)。文庫(11・3%減)が4年ぶりに2桁減となるなど書籍の不振(8・0%減)が影響した。なお、2月も6・7%減だが、これは前年が閏年だったため。 【規模別】 「301坪〜400坪」が5・1%減と大きく落ち込んだ。文芸書、学参の不振が響いた。 【立地別】 「ビジネス街」の落ち込みが大きく8・1%減。雑誌(6・3%減)、書籍(9・8%減)ともに他の立地よりもマイナス幅が大きかった。またコミックがマイナスとなったのは「ビジネス街」だけだった。 【ジャンル別】 雑誌は、『進撃の巨人1〜12』(講談社)の好調で、コミックのみ1・6%増と前年を上回った。しかし、一般誌、ムックの不振をカバーできず、雑誌合計で2・4%減となった。一般誌は月刊誌のマイナスの影響を受けて4・9%減。ムックは、前年『寝るだけ!骨盤枕ダイエット』(学研パブリッシング発行、学研マーケティング発売)の好調だった反動で3・4%減。 書籍は、村上春樹の3年ぶりの長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)が話題を集めた。しかし、売上構成比の高い文庫、実用書がマイナスで、書籍合計5・4%減となった。文庫は『永遠の0』(講談社)などメディア化銘柄が好調だったものの前年に届かなかった。実用書は前年「ロングブレスダイエット」関連銘柄が好調だった反動でマイナスとなった。 【客単価】 平均客単価は1・2%増と6年連続のプラス。全規模・立地でプラスとなったが、「501坪以上」が2・0%増と最大だった。
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