太洋社が自主廃業へ/取引先書店に帳合変更要請
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- 日時: 2016/02/17 18:13:21
- 情報元: 日書連
- 取次中堅の太洋社は2月5日、自主廃業の準備に入ったとの通知を取引先へ送付した。「事業の行く末を見据えると、いずれ自主廃業を想定せざるを得ない」としている。2月末の資金繰りの手当てはついているものの、今後、不動産を中心に重要資産の換価と売掛金の回収徹底を図る。また、出版社向けの買掛金の支払いを万全にするため、取引先書店の同意を得た上で帳合変更を要請していく。東京商工リサーチなどが伝えた。
太洋社は1946年3月創業。書籍・雑誌やCD、雑貨などを扱い、ピーク時の2005年6月期には売上高486億6700万円を計上し、全国で1000店超の書店と取引していた。しかし、2015年6月期には売上高171億2100万円に激減。同期まで10期減収、5期営業赤字、6期経常赤字が続いていた。この間、旧本社不動産の売却や従業員のリストラなどで再建を図ったが、主要取引先の帳合変更が相次いだことも響いた。負債額は2015年6月末時点で約84億7900万円。 同8日には東京・中央区のベルサール汐留で書店および出版社向け説明会を開催した。
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