芥川賞は山下澄人氏『しんせかい』、直木賞は恩田陸氏『蜜蜂と遠雷』/第156回芥川賞・直木賞贈呈式
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- 日時: 2017/04/01 18:13:36
- 情報元: 日書連
- 第156回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が2月23日、東京都内のホテルで開かれ、芥川賞の山下澄人氏(受賞作『しんせかい』新潮7月号)、直木賞の恩田陸氏(同『蜜蜂と遠雷』幻冬舎)に正賞の時計と副賞100万円が贈られた。
山下氏は「僕も『しんせかい』の選評を書いてきたんです」と話し始め、「面白いのかと聞かれれば『うーん』と言い、面白くなかったのかと聞かれればやっぱり『うーん』と言う。その日の虫の居所が良ければなんか面白いような気もすると答えるかもしれない。僕は芥川賞には推さない」と会場を笑わせた。 恩田氏は自分の仕事を長距離列車の運転にたとえ、「直木賞は想像以上に大きなターミナル駅で、随分遠くまで来たんだな、今まで走ってきたルートは間違いじゃなかったんだなと思った。もっと遠くへ、今まで見たことのない景色が見えるところまで走っていきたい」と決意を語った。
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